三日後の夜…
ベンチに佇む貴女の姿を見つけた俺は
身体が熱くなるのを感じた。
会いたかった。
貴女に会いたかった。
この三日間がすごく長く感じて
貴女が恋しかった。
臣)これ、俺のベンチだよ?
隣に腰掛けた俺に
貴女はまた視線を動かさずに返事をした。
〇)だから…座ってるの。
臣)……
そう言って
俺が握った手に視線を落とす。
〇)……
臣)俺に…会いたかった?
会いたかったのは自分なのに
貴女もそうであってほしいと願いながら
問いかけた。
〇)……
静かに顔を上げて
俺を見つめるその瞳には
やはり俺は映っていない。
そんな気がするんだ。
臣)俺に…会いたいから
ここに来たんでしょ…?
〇)……
違うってわかってる。
臣)また…抱いて欲しくなった?
〇)……
返事をしない彼女を抱き上げ
また公園の隅まで連れて行く。
ああ…
三日前のあの夜…
ここで貴女を抱いた。
あれから何度も何度も貴女を思い出した。
思い出しては熱くなる身体を
抑えるのに必死だった。
臣)名前…教えてよ…
〇)……
そっと貴女を押し倒すと
貴女の瞳からはまた…涙がこぼれた。
臣)…っ
俺はまた
その涙を拭う。
臣)俺で全部…忘れなよ…
〇)……
貴女は何も答えない…
それでも俺は…貴女を抱く。
指を絡ませ…腰を抱き寄せ…
その唇を何度も啄ばみ…
貴女と…一つに繋がる。
言葉にできないこんな感情も
狂いそうなほどの快感も
全てが…初めてなんだ。
ー貴女が愛しいー
俺は…
貴女を……