寂しくて…
第1章 【直】犯してしまった罪
最近直ちゃんは全然構ってくれない。
仕事が忙しいってわかってる。
わかってるけど…寂しいよ。
もう我慢も限界だもん。
帰ってくるのもいつも遅くて…
もっと会いたい。
直ちゃんに触りたい。
寂しくて寂しくて…死んじゃいそう…。
〇)はぁ…
男)お前最近ため息ばっかじゃんw
〇)…っ
男)男とうまくいってねーの?
〇)そんなことないもんっ!
男)俺で良かったら
相手してやろーか?w
〇)…っ
男)……
〇)ばかっ!!
そんなこと絶対しないよ!!
男)ふーーん?w
ま、気が変わったらいつでも言えよ。
〇)…っ
あたし…
浮気なんて絶対しないもん!!
こんなに直ちゃんのことが好きなんだから…
男友達の誘いを断って家に帰ってきて
インスタを開くと…
あたしのLINEに返事もしてくれてないのに
楽しそうな投稿を載せてる直ちゃん。
周りには女の人たちもいる…
モデルさんかな?女優さんかな?
〇)…っ
仕事の付き合いだってわかってても…
こんなの見たくない。
苦しいよ。
その夜あたしは寂しさを紛らわせるように
お酒を飲んで無理やり眠った。
朝目が覚めると隣には直ちゃんの姿。
〇)……
会いたかった。
何時頃帰ってきたんだろ…
〇)直ちゃん…
そっと髪を撫でると
その手を振り払われた。
直)触んなっ…
〇)…っ
直)……Zzz……
……ひどいよ…
寝ぼけてるんだとしても…
そんな思いっきり振り払わなくなって…
〇)うっ…
こぼれそうな涙をこらえて
リビングに行くと
しばらくして直ちゃんも起きてきた。
〇)…おはよう…
直)やっべ!!もう行かなきゃっ!!
〇)…っ
やっと顔見れたと思ったら…
もう行っちゃうの?
〇)今日は…何時くらいに…
直)今日も遅くなるから寝てていいよ!
じゃあ行ってきます!!
〇)…っ
あたしの顔も見ずに…
そのまま行っちゃった…
ねぇ直ちゃん…
直ちゃんは…あたしのことなんて
どうでもいいの?
忙しいのはわかるよ?
でも…
少しでも…
ほんの少しでも…
会えた時に笑ってくれたり
頭を撫でてくれたり
キスの一つでもしてくれるだけでいいのに…
こんなんじゃ…
あたしなんていてもいなくても一緒じゃない…
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