Love Trap
第1章 ーすべてが初めてー
男)〇〇先生、どうですか?
この後一杯、飲みに行きません?
〇)あっ、えっと…//
直)すみません、今日はまだ僕達
仕事が残ってまして…
男)ああ、そうなんだ。残念。
じゃあ〇〇先生、また。
〇)はいっ
入ったばかりの新しい学校。
よく飲みに誘われるけど
私は男の人があまり得意じゃなくて…
直)ごめんね?勝手な嘘ついて。
〇)あ、いえっ、助かります//
いつも助けてくれる片岡先生。
直)ほんと〇〇先生は人気だな〜w
〇)えっ…
直)みんな貴女を見てる。
〇)そんなことっ…ないです//
直)気付いてないところが
可愛いんですけどw
〇)///
片岡先生はいつもみんなに優しくて
すごく気が効くし仕事も出来るし
私は尊敬してる。
こんな新米教師のことも
いつも気遣ってくれて…
直)テストの問題はもう出来ました?
〇)あ、今作ってるんですけど…
直)初めてだと要領わからないですよね?
手伝いますよ?
〇)あ、ありがとうございます…//
優しくて素敵な人。
片岡先生に誘われて
初めて二人で食事に行ったのは
それからまもなくだった。
〇)あのっ、本当にご馳走になって
良かったんですか?//
直)当然でしょうw
〇)ありがとう…ございます//
直)お礼を言いたいのは僕ですよ。
〇)えっ…
直)こんな綺麗な女性と食事が出来て
一緒に美味しいお酒が飲めて。
〇)…っ//
直)付き合ってくれて
ありがとうございます。
〇)///
片岡先生と過ごす時間は
とても楽しくてとても幸せで…
何度目かの食事のあとに
とてもスマートにホテルに誘われた。
〇)あ、あの…っ
直)……
〇)……//
直)緊張…してる?
〇)…っ
どうしよう…言った方がいいんだろうか…
〇)あの…私…っ
直)……
〇)初…めて…で…っ//
直)ああ、ホテル来たことなかった?
〇)…っ
そうじゃなくて…
そういうことすら…したことが…
直)緊張しなくていいよ。
シャワー、浴びておいで?
〇)…っ///
胸をドキドキさせながら
先にシャワーを借りた。
ホテルに来たっていうことは
そういうことをするわけで…
私は…初めてだけど…
片岡先生となら…構わない。
もうそう思えるほどに好きになっていた。
〇)……
片岡先生も…
そう思ってくれてるってことだよね?//
私がシャワーから上がると
片岡先生は慣れた手つきで私の額にキスをした。
chu…
直)僕も入ってくるよ。
〇)////
女の扱いに慣れてるんだろうか…
すべての仕草がスマートでドキドキしてしまう。
ああ…私…
今から片岡先生と…
〇)////
ベッドの上で手をギュッと合わせていると
片岡先生がシャワーから戻ってきた。
直)どうしたの?
そんな深刻な顔してw
〇)あ…っ
直)やっぱり嫌になった?
〇)…っ
直)半ば無理矢理に…
連れてきちゃったから…
〇)そんなこと…っ
片岡先生は
ちゃんと断る隙を与えてくれたのに
ついてきたのは私だもん。
ギシッ
片岡先生が隣に腰掛けた。
直)僕のこと…いや?
〇)…っ///
優しく髪に触れるその手に
またドキドキが速くなる。
直)僕は…〇〇先生が欲しくて…
今ここにいる。
〇)…っ
そんな熱い瞳で…見つめられたら…
直)好きだよ…
〇)…っ
その言葉とその視線だけで
もう身体が溶け出してしまいそう…
静かに目を閉じると
片岡先生の唇が優しく重なった。
夢見心地なキスの中
ゆっくり目を開けると…
優しく微笑む大好きな笑顔。
〇)片岡…先生…//
直)……
人差し指で唇を塞がれた。
直)「先生」じゃ…ないよ…
〇)…っ
直)今はもう…「先生」じゃない。
〇)……//
直)〇〇…
〇)!!!
初めて…名前を呼ばれて…
直)〇〇…
〇)///
直)「先生」じゃなくて…
俺の名前…呼んで?
〇)///
いつも…「僕」っていう片岡先生が
初めて「俺」って…
直)名前…
こつんと合わさる額。
〇)///
直)〇〇……
やわらかく撫でられる頬。
直)……呼んで?
〇)///
もう…すべてをこの人に委ねたい。
〇)直…人…先生…//
直)くす…w
〇)///
直)「先生」じゃないって言ったろ?
〇)…っ///
直)呼び捨てでいいよ?
〇)///
直)ほら…
〇)…っ
直)……
〇)…直人…さん…///
直)くすくすw
呼び捨てでいいって言ってるのに…
〇)呼び捨てになんて…
出来ません…///
だって…
ずっと憧れてて…尊敬してる先生だもん…
直)じゃあいいよ、それで。
〇)あ…っ
直)〇〇…
〇)…っ///
優しくベッドに押し倒されて
優しく名前を呼ばれて
こんな甘ったるい幸せなことって
あるんだろうか…
大好きな人に見下ろされながら
降り止まない甘いキスに溺れてゆく…
〇)は…ぁ…っ、…んっ///
男の人に
こんな風に触れられるのも
こんな風にキスされるのも
初めて…
初めてが…直人さんで…
私はすごく幸せ…
〇)直人さん…///
直)ん…?どうした?
〇)///
そんなに愛しそうに
私の頬を撫でないで…
〇)溶けちゃいそう…です…///
直)可愛いな…w
〇)だって…
直)まだ…キスしかしてないよ?
〇)…っ///
ニヤッと笑う直人さんの表情が…
この甘い情事はまだまだ続くということを
物語っている。
キスだけでこんなにとろけそうな私は
これ以上されたら
どうなってしまうんだろう…
直)まだ少し…緊張してるね?
〇)…あ…っ
直人さんが私の身体を優しく撫でた。
直)怖くないから…大丈夫だよ?
〇)…っ///
直)大事に…するから…
〇)///
その言葉が…
すごく優しくて…泣きそうになる…
バスローブをほどかれて…
直人さんの手のひらが
私の肌を伝っていく…
〇)はぁ…//
好きな人に触れられているというだけで
どうしてこんなにも幸せなんだろう。
直)〇〇…
〇)……//
直)可愛いよ…
〇)……//
直)すごく…綺麗だ…
〇)///
呼ばれる名前が…
触れられる身体が…
愛しい。
こんなに自分を愛しく思えるなんて…
1