Love Trap
第12章 ー地獄ー
直)喉が渇いたな。
〇)お水…持ってきますね…
直人さんが
私の家をたずねてきて
何度も激しく抱き合った後
貴方は呟いた。
キッチンで水を注ぎ
ベッドに戻ると
貴方はその水を飲み干して
また私を抱き寄せた。
直)少し休んだら…また抱いていい?
〇)……コクン///
何度だって抱かれたい。
貴方の腕に。身体に。
だってそれしか
貴方に愛されてるって
感じられるものは何もないから。
〇)直人さん…好きです…//
直)俺も好きだよ、愛してる。
〇)////
優しく髪を撫でて
そう囁いてくれる優しい人。
この瞬間だけは
貴方が他の女を抱いてるなんて
嘘じゃないかって…そう思えるの。
たくましいその腕に寄り添いながら
肩に頭を乗せ、目を閉じると
貴方は言った。
直)そうだ、俺、春に結婚するんだ。
……
……
頭が…真っ白になって…
時が止まったようだった。
直)あれ?もう言ったっけ?
〇)……
直)まだ言ってなかったよね?
〇)……
なんでもないことを報告するかのような
貴方に
私は返す言葉もなくて…
直)式も挙げる予定。
〇)……
何を…言ってる…の?
直)俺は挙げなくてもいいんだけど
挙げろ挙げろってうるさく言われてねw
〇)……
優しく私の髪を撫でながら…
貴方は何を言ってるの…?
直)じゃあそろそろ…しようか♡
〇)…っ
ダメ…頭が…ついていかない…
〇)結婚…
直)ん…?
〇)…誰…と……
直)校長の娘さんだよ。
〇)……
直)俺、多分春からは教頭になるから。
〇)……
どういう…こと…?
直)校長がいろいろ上手く動いてくれてさ。
まぁそれで向こうには
逆らえないってのもあるんだけどw
なんで…笑いながら…
そんな話が出来るの…?
「俺と結婚したい?」
「いつか…、な?」
あの言葉は…何だったの…?
いつか貴方と結婚できる日を…
それだけを夢見て
それだけにすがって生きてきた私は
どうなるの…?
直)ほら…
ベッドに優しく押し倒された。
直)次はどんなプレイがいい?
くすくす…w
〇)……
貴方は…何をしているの…?
私は…何をしているの…?
直)リクエストがないなら
俺の好きなようにしちゃうよ?w
〇)……
愛しい唇が強引に重なった。
その口付けに目を閉じながら
麻痺している思考回路で
なんとか言葉を紡いだ。
〇)直人さん…
直)ん…?
〇)私は…どうなるんですか…?
直)何が?
〇)……
何がって…
〇)直人さんが…結婚したら…
直)ああ、くすくすw
〇)……
直)何も心配しなくていいよ?
〇)…え……?
直)俺たちは何も変わらない。
〇)……
直)こうしてこの部屋で…
あの準備室で…
今まで通り愛し合えばいい。
〇)……
何を…言ってるんだろう。
直)好きだよ…
〇)…っ
直)愛してる…〇〇……
〇)……
直)〇〇への気持ちは…
何も変わらないから…安心して?
〇)……
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