Love Trap
第12章 ー地獄ー
直人さんの家に行くことは
もう随分前からなくて
今はそれは当たり前。
だって家には奥さんがいるから。
そう思っていたのに
ある日、自宅まで来いと呼び出された。
意味がわからないまま尋ねると
貴方はニヤッと笑って私を招き入れた。
直)今日は妻がいないんだ。
〇)……
直)だから…久々に
ここで愛し合おう?
〇)……
かつて通っていたこの部屋。
今はその面影を探すことも出来ないくらい
様変わりしていた。
奥さんの趣味なのだろう。
可愛らしい壁紙に白い家具。
そしてこのベッドで…
〇)いつも…一緒に寝てるんですか…?
直)ああ、妻と?
〇)……
直)そうだよ、このベッドでね。
〇)……
かつて私を何度も抱いていたこのベッド。
ここで今は奥さんと……
でも…奥さんとはしてない。
直人さんはそう言った。
信じて…いいのよね?
直)ああ…興奮するなぁ…くすくすw
私の身体をいやらしく濡らしながら
満足そうに微笑む貴方。
直)ここで…こんなことして…
〇〇も興奮するだろう?w
〇)……
どこだっていい。
貴方が毎日奥さんと寝ているベッドだって
貴方に抱かれるなら
私はどこでもいいの。
直)このベッドでこんなに濡らして…
いけない身体だなぁ…w
〇)…ぁ…っ
直)ほら、興奮してこんな感じてる…w
〇)いや…ぁ…、…ぁぁ…んっ
直)ああ…最高だよ…〇〇…
〇)…直人…さ…ぁ…ん//
直)お前は俺の奴隷だ…
〇)あ、あ、…あぁ…っ
直)俺の言うことを素直に聞いて…
素直に身体を濡らして…
〇)あぁ…っ、…ん…ぁ…っ//
直)快楽の世界に溺れていく…
可愛い俺の奴隷だよ……
〇)はい…直人さん……
愛しい貴方の言うことなら
なんでも聞く。
だって
今の私にはそれしか生きている意味がないから。
私の身体が好きなんでしょう?
一番綺麗なんでしょう?
だったら好きなだけ…抱けばいい。
〇)あぁぁんっっ!///
直)はぁっ、はぁっ…//
〇)直人さぁぁんっ///
そんなある日だった。
また妻がいないと言って
彼の自宅に呼び出され
彼の気が済むまで抱かれた後…
私の目に飛び込んできたもの。
〇)これ……
直)ああ、気が早いだろう?w
〇)え……?
直)妻が嬉しがってね、もう色々揃えてるんだよ。
〇)……え?
直)もうすぐ生まれるんだ。
〇)……
……何…が…?
〇)……
奥さんとは…してないんじゃ…
なかったの…?
〇)ここで…してるんですか…?
直)え?
〇)奥さんと…
直)あはははw
さすがに今はしてないよ。妊娠中だからね。
〇)……
そうじゃなくて…
「彼女には触れてないよ。」
「だって…〇〇とは全然違う。」
「こんなに綺麗な君を抱いて…
家で彼女を抱けると思う?w」
〇)……
ああ…
私は何を今更ショックを受けてるんだろう。
直人さんが私に嘘をつくなんて
今に始まったことじゃない。
直)まぁ子供が生まれても
何も変わらないよ。
〇)……
直)愛してる……
〇)……
直)ほら、おいで?
〇)……
私はその日は泊まらずに
散々抱かれた後…直人さんの家を出た。
直人さんは…奥さんを抱いてた。
直人さんに…もうすぐ子供が生まれる。
直人さんには
明るい未来が待ってる。
私は……
すぐ近くの公園のベンチで
横になりながら空を見上げていたその時だった。
彼に初めて出会ったのは……
〇)…だ…れ…?
臣)……
〇)……
臣)貴女は…?
〇)……
臣)ここ…、俺の定位置。
〇)……
そう言われて
ゆっくりと起き上がった。
〇)ふふ…、あなたのベンチだったの…?
臣)……そうだよ。
〇)ごめん…ね?
臣)……
隣に座った彼は
不思議な一言を呟いた。
臣)俺で…忘れる…?
その意味もわからないまま
もやがかかった頭で…
気付けば唇が重なり
気付けば私は
彼に抱かれていた。
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