中京記念2(買い目、絞り込み、◎について)
<買い目>
単勝2番(30点分)
◎アルナシーム
危険な人気馬…エルトンバローズ
今回はアルナシームの単勝勝負、
10倍付近なので的中すれば回収率約1000%。
事前検証で紹介した3つの有効データ、
しがらき、前走人気凡走、そして5歳馬。
いずれもシンプルなデータだが好走率、回収率共に優秀、
ベタ買いでもプラスになるほど期待値が高い。
A…ノーザンFしがらき帰り初戦
B…前走上位人気(1~4番人気)に支持されるも人気を下回る着順
C…5歳馬
3つの有効データをA~Cと表記して歴代好走馬を振り返ってみる。
(過去10年の3着内馬30頭)
23年1着セルバーグ(B)
23年2着ディヴィーナ(AC)
23年3着ルージュスティリア(該当せず)
22年1着ベレヌス(AC)
22年2着カテドラル(A)
22年3着ファルコニア(C)
21年1着アンドラステ(BC)
21年2着カテドラル(AC)
21年3着クラヴェル(A)
20年1着メイケイダイハード(C)
20年2着ラセット(C)
20年3着エントシャイデン(C)
19年1着グルーヴィット(AB)
19年2着クリノガウディー(該当せず)
19年3着プリモシーン(該当せず)
18年1着グレーターロンドン(B)
18年2着ロジクライ(ABC)
18年3着リライアブルエース(AC)
17年1着ウインガニオン(C)
17年2着グランシルク(BC)
17年3着ブラックムーン(C)
16年1着ガリバルディ(BC)
16年2着ピークトラム(C)
16年3着ケントオー(該当せず)
15年1着スマートオリオン(C)
15年2着アルマディヴァン(C)
15年3着ダローネガ(A)
14年1着サダムパテック(A)
14年2着ミッキードリーム(A)
14年3着マジェスティハーツ(B)
過去10年の3着内馬30頭中26頭がA~Cのいずれかに該当、
開催場所に関わらず機能し続けている。
例外連対馬は19年のクリノガウディー(6番人気2着)1頭。
(中京施行時ならではの◎、この年は3歳馬2頭に◎○で回収率約700%)
例外3着馬も3頭のみ、その内の2頭は1番人気だった。
(19年1番人気3着プリモシーン、23年1番人気3着ルージュスティリア)
14年はA→A→Bの順に入線して馬単346倍、3単42万馬券、
15年はC→C→Aの順に入線して馬単301倍、3単25万馬券。
16年はBC→Cのワンツーで馬単117倍、
20年はCの該当馬で1~3着を独占して馬単17万馬券、3単330万馬券。
今年と同じ小倉芝1800Mで行われた21年と22年も完璧に機能、
特に22年はAC→A→Cの順に入線して馬単287倍、3単14万馬券の高配当。
そして23年(昨年)はB→ACの順に入線して馬単103倍、
かなりの破壊力を秘めたデータと言える。
今年の出走馬の中で、
A~Cのいずれかに該当している馬は、
アルナシーム(ABC)
カテドラル(A)
ニホンピロキーフ(B)
ロングラン(B)
エピファニー(C)
セルバーグ(C)
21年以降に小倉芝1800M重賞は6鞍行われたが、
(全てハンデG3※21~24年の小倉大賞典、21年と22年の中京記念)
ノーザンFと社台Fが馬券圏内をほぼ独占、
夏場のローカルハンデ重賞らしからぬトレンド、中央G1のような傾向。
6鞍でノーザンF関連馬は(4-4-2-22)
社台F関連馬は(1-2-2-6)
なおその他は(1-0-2-45)
連対まで来たのは21年小倉大賞典1着テリトーリアル(ゴドルフィン)のみ。
この馬を含めて馬券に絡んだ3頭は全て8番人気以下の人気薄、
つまりその他は7番人気以内だと(0-0-0-19)
一方でノーザンFは3着内率31%、複勝回収率118%、
社台Fは3着内率46%、複勝回収率117%。
両者共に好走率だけでなく回収率も優秀、
近年の小倉芝1800M重賞はノーザンFと社台Fの独壇場と言っていい。
6鞍の3着内馬18頭中15頭、
連対馬に限ると12頭中11頭が「2大巨頭」で占められている。
勝率はノーザンFの方が上、
そして連対圏の70%近くがノーザンFとなっている。
<21年小倉大賞典>
2着ボッケリーニ
3着ディアンドル(12番人気)
<21年中京記念>
2着カテドラル(6番人気)
3着クラヴェル(5番人気)
<22年小倉大賞典>
1着アリーヴォ
<22年中京記念>
1着ベレヌス(6番人気)
2着カテドラル(10番人気)
<23年小倉大賞典>
1着ヒンドゥタイムズ
2着カテドラル(9番人気)
<24年小倉大賞典>
1着エピファニー(3番人気)
6鞍全てでノーザンFが連対、
そして上位人気だけでなく伏兵も頻繁に好走している。
一方で社台Fは少数精鋭、
前述の通り3着内率は50%に迫る勢い。
<21年小倉大賞典>
出走なし
<21年中京記念>
1着アンドラステ
<22年小倉大賞典>
2着ランブリングアレー
<22年中京記念>
3着ファルコニア
<23年小倉大賞典>
3着バジオウ(10番人気)
<24年小倉大賞典>
2着ロングラン(4番人気)
出走数は6鞍で11頭しかいなかったが、
出走した5鞍全てで馬券に絡んでいる。
現在の小倉芝1800M重賞はノーザンF、社台F重視が定石、
今年の中京記念はノーザンFが4頭、社台Fが2頭。
<ノーザンF>
アルナシーム
カテドラル
エピファニー
ボーデン
<社台F>
セオ
ロングラン
続いて現在の小倉芝の血統傾向、
今開催の小倉芝1800Mは父ロベルト系が好調。
土曜を終えた時点で単勝50倍以上を除くと(4-5-0-14)
連対率39%、複勝回収率102%。
エピファネイア産駒は相変わらずの強さだが、
(小倉中距離における首位種牡馬、詳細は後ほど)
先週土曜10R不知火特別では、
スクリーンヒーロー産駒(1番人気)とモーリス産駒(11番人気)のワンツー。
スクリーンヒーローとモーリスは親子、
そしてこのレースは父ロベルト系が2頭しか出走していなかった。
いずれにしても父ロベルト系にとって走りやすい馬場、
今回は父ロベルト系が5頭。
セルバーグ(父エピファネイア)
ワールドリバイバル(父エピファネイア)
エピファニー(父エピファネイア)
ソレイユヴィータ(父スクリーンヒーロー)
アルナシーム(父モーリス)
続いて母父に目を向けてみると、
今開催の小倉芝1800Mで複数の勝ち馬を送り出している母父はディープとクロフネ。
母父ディープは3勝、母父クロフネは2勝、
系統別という括りではディープ系とストームキャット系が好調。
中京記念に母父ストームキャット系の出走はないが、
母父ディープ系はアルナシーム、エピファニーの2頭が出走。
共に上位人気の部類となっているが、
今開催の小倉芝1800Mで母父ディープ系が単勝15倍未満だと(4-0-1-1)
勝率67%、3着内率83%、
単勝回収率348%、複勝回収率155%。
単勝15倍未満と言っても1番人気は1頭しかいなかったが、
(その1頭も単勝3倍台の1番人気)
6頭中5頭が馬券圏内、内4頭が1着、
今開催の小倉芝1800Mは「母父ディープ系」の人気馬が強い。
◎はアルナシーム。
天下のABCトリプル該当、ノーザンF、
加えて父ロベルト系、母父ディープ。
まさに文句なしのプロフィール、
データ的には同馬以外に◎はありえない。
中京記念は伝統的にノーザンFしがらきが強いレース、
なおかつ近年の小倉芝1800M重賞はノーザンF関連馬が強い。
なお今年と同じ小倉芝1800Mで行われた21年と22年は、
しがらき馬が2頭ずつ馬券圏内。
21年は6、5番人気が2、3着、22年は6、10番人気のワンツー、
しがらき馬が穴になっている。
またダブル(トリプル)該当馬は毎年必ず好走、
20年は該当馬なし、出走機会7年連続連対中となっている。
23年2着ディヴィーナ(AC)
22年1着ベレヌス(AC)
21年1着アンドラステ(BC)
21年2着カテドラル(AC)
19年1着グルーヴィット(AB)
18年2着ロジクライ(ABC)
18年3着リライアブルエース(AC)
17年2着グランシルク(BC)
16年1着ガリバルディ(BC)
ガリバルディ、ベレヌスは6番人気以下での勝利、
ロジクライ、カテドラルは5番人気以下での連対。
また今年と同じ小倉芝1800Mで行われた21年、22年は、
ダブル該当馬(AC、BC)が連覇、21年はワンツーを決めている。
今年は好走条件(A~C)をクリアしている6頭中5頭がシングル該当という中、
アルナシームは1頭だけトリプル該当という状況。
4走前の小倉大賞典は勝ち馬から0.3差の4着、1番人気を裏切った形だが、
好走条件(A~C)をクリアしていなかったことを思えば健闘の部類。
しかもトラックバイアスの不利を受けていたのだから負けて強し。
(外枠の差し馬によるワンツー、その中で内枠から先行)
今回は一転してABCトリプル該当、
となれば小倉大賞典1~3着馬をまとめて逆転できる。
右回りの芝1800Mは(4-2-0-2)とベスト、
6月~7月に限ると(3-0-0-0)
2歳時、3歳時、4歳時と1回ずつ出走して全て勝利、
リボー、ロベルト、ダンチヒなどこの時季に強い血統が詰まっているので納得の成績。
土曜小倉11R(芝2000M)で5番人気ながら僅差の3着に入ったラスマドレスも、
上記3つの血を全て抱えていた。
しかもモーリス産駒の5歳馬、育成(調整)はノーザンFしがらき、
2番ゲートで鞍上横山典というところまで共通。
また小倉芝1800M施行の中京記念で横山典と言えば、
21年5番人気3着クラヴェルを想起、後方追走から鮮やかなイン差しを披露して0.1差。
アルナシームとクラヴェルは父ロベルト系、かつサンデー4×3、
サドラーやシアトルスルーを抱えている点も同じ、共に育成(調整)はノーザンFしがらき。
気性的にかなり難しいタイプ、横山典が継続して騎乗しているのも共通、
今回で3回目の騎乗、そろそろ結果が出る頃合いだろう。
ちなみに今年のダービーで内枠から快勝したダノンデサイルも、
父ロベルト系で横山典が乗り続けていた関西馬。
祖母ドバイマジェスティは重賞4勝が全て古馬になってからという晩成スプリンター、
G1初制覇は5歳秋(ラストラン)で、その年の米国最優秀短距離牝馬に選出。
叔父アルアインは皐月賞馬で5歳時に大阪杯優勝。
(皐月賞も大阪杯も単勝20倍以上での勝利)
叔父シャフリヤールはダービー馬、4歳時はドバイSC1着、JC2着、
5歳時はBCターフ3着、6歳になった今年はドバイSC2着。
アルアインやシャフリヤールが早い時期から活躍できたのは、
ディープインパクトの血とノーザンファームの育成技術。
本質的には晩成血統、昨年の春天を制したジャスティンパレスも同牝系、
活気に満ちたファミリーである。
アルナシームも朝日杯FS4着など早い時期から素質の高さを見せていたが、
(この年の朝日杯FSは1、2、3、5着馬が全て3歳時にG1を勝利した好メンバー)
気性面の問題などでクラシックには乗れず、
そして4歳6月の垂水Sを逃げ切ってOP入りと晩成血統に忠実な戦歴。
その垂水Sは後半3区間11秒台前半~半ばでまとめる持続力を披露、
しかも負かしたのがトゥデイイズザデイ、パラレルヴィジョン、クロミナンス。
そしてその秋にリステッドのカシオペアS優勝、
この時もピンハイやマテンロウスカイといった重賞好走馬を撃破。
しかも差し有利の状況で先行策から快勝したのだから強い内容、
間違いなく重賞を勝てる能力はある。
10分後、20分後に一部ずつ発行。