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スレッド > 米国ベルモントS 海外通M氏のコラム


さて、出走予定馬12頭について述べていきたい。
今年は、ケンタッキーダービーの勝ち馬オールウェイズドリーミングと
プリークネスSの勝ち馬クラウドコンピューティングが不在ということで、
早くから混戦が予想されていたが、その上直前になって昨年の2歳王者でプリークネスS2着の
クラシックエンパイアも回避することが決まり、より一層難解なレースになった。

一応、12頭の中ではGormley(ゴームリー)が唯一のG1馬であり、
過去に西海岸でサンタアニタダービーとフロントランナーSを勝っているものの、
サンタアニタダービーに関しては、今年の西海岸で圧倒的な強さを見せていた
マスタリーが骨折によって戦線を離脱してしまった影響が大きく、相手に恵まれた部分も少なくない。
実際に全米からトップクラスの3歳馬が集まった前走のケンタッキーダービーでは9着に終わっているように、
実績ほど抜けた存在とは言い難い。

また、実績面ではケンタッキーダービー2着、プリークネスS4着と三冠競走で上位争いを演じている
Lookin At Lee(ルッキンアットリー)も注目を集めそうだが、三冠全てに出走するなど、
厳しいローテーションを歩んできた点が気になるところ。
昨年、ラニとともに三冠皆勤だったプリークネスS優勝馬イグザジャレイターが
このベルモントSで11着に惨敗したことや、過去に多くの二冠馬が三冠目前で
涙を呑んでいることを忘れてはいけない。
さらに、ルッキンアットリー自身も、ここまでG1戦で2度2着しているものの、重賞では未勝利である。
堅実な末脚が魅力な馬だけに、大崩れはないかもしれないが、勝ち負けとなるとどうだろうか。

むしろ、上記2頭より注目したいのはプリークネスSをパスしてきたケンタッキーダービー出走馬たち。
過去10年を見ても、前走プリークネスS組による勝利が1頭だったのに対し、
前走ケンタッキーダービー組は4頭が勝利と相性の良さを見せている。
今年は前述のゴームリーを含む5頭が、ケンタッキーダービーからこのレースに臨む。

その中で、特に注目したいのがIrish War Cry(アイリッシュウォークライ)と
Tapwrit(タップリット)。
前者は東海岸で行われるケンタッキーダービーの前哨戦、G2戦ウッドメモリアルSの勝ち馬で、
本番では2番人気に支持された。結果は10着と振るわなかったものの、
ウッドメモリアルSでは後にプリークネスSを勝利するクラウドコンピューティング(3着)に
7馬身差をつけていたように、これが本来の力とは思えない。
おそらく初めて経験する道悪の影響があったと思われる。

そして、後者もケンタッキーダービーでは不完全燃焼に終わった1頭。
その前走では、不利と言われる外枠からのスタートだった上に、スタート直後、
さらに外の馬から挟まれるアクシデントもあり後方へ。
向こう正面からようやく内を通ってポジションを上げてきたが、
前もなかなか止まらず6着に追い上げるのが精一杯だった。
それだけに、スムーズであればもう少しやれていたはずで、広いコースに替わる今回は
前進があっていい。
昨年の優勝馬クリエイターなど、過去3年連続で連対馬を輩出しているタピットの産駒という点も
好材料か。

そのほかでは、僚馬タップリットと同様にケンタッキーダービーでは外枠に泣いた
Patch(パッチ)も軽視できない。デビュー前に負った怪我の影響から左の眼球を摘出しているため、
再度内に馬を見る形になる大外枠が気になるところだが、
今回は同厩舎のオールウェイズドリーミングに騎乗してケンタッキーダービーを制した
J.ヴェラスケス騎手というパートナーを得た。
これまでにこのレースを2度制しているジョッキーを鞍上に迎えられたことは、
大きなアドバンテージと考えて良いだろう。

残ったケンタッキーダービー組のJ Boys Echo(ジェイボーイズエコー)も、
20頭立ての前走では力をフルに発揮できたと言えない。
着順だけで判断するのは早計かもしれない。

一方、二冠目のプリークネスSからベルモントSに挑むのは3頭で、
そのうちルッキンアットリーについては前記のとおり。
残る2頭はSenior Investment(シニアインベストメント)とMultiplier(マルチプライヤー)。
いずれもこれまでにG3戦を1勝しており、前走が初のG1戦だったが、
結果はシニアインベストメントが3着、マルチプライヤーが6着だった。
着順だけを見るとシニアインベストメントは十分に好走と言える内容だが、
2着のクラシックエンパイアに5馬身近い差をつけられている点が気になる。
陣営は距離延長に自信を覗かせているようだが、果たしてどうだろうか。

ここまで取り上げた馬たち以外は別路線組。実績では、
同じベルモントパーク競馬場で行われたG3戦ピーターパンSの2着馬Meantime(ミーンタイム)が
上位だが、強調材料に乏しい。
2度の重賞で連対実績すらないHollywood Handsome(ハリウッドハンサム)も
ここではさすがに厳しいだろう。それであれば、重賞初挑戦になるものの、今年に入って3戦3勝、
クラウドコンピューティングと同じC.ブラウン厩舎の所属馬で、
J.カステリャーノ騎手が跨るTwisted Tom(ツイステッドトム)の方が不気味か。

最後に日本から参戦するエピカリスについて。
昨年のラニのレース内容から見ても、能力的には十分に通用しておかしくないが、
現地メディアはレース当週になって跛行の症状が見られたために治療を行ったと報じている。
こうした不安に加えて、初めて経験するアメリカの馬場に適応できるのかという疑問も
少なからずあるのだが、やはり出走する以上は歴史的偉業を期待したい。


予想はここでベルモントS 米国G1 公開11日AM4:00予定


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