レッドベルローズ(牝)
11月18日 東京6R
メイクデビュー東京 芝1600m
時計:1:36.3(良)
騎手:福永祐一
厩舎:鹿戸雄一(美浦)
【プロフィール】
父:ディープインパクト
母:レッドファンタジア(母父:Unbridled’s Song)
主な兄弟馬:特になし
馬主:(株)東京ホースレーシング
生産:ノーザンファーム
スタートはそれほど良くなく後方から。序盤は後方4、5番手の外目からレースを進めた。
その後、残り600mから少しずつ進出を開始して直線へ。
満を持して追い出されると鋭く反応し、あっという間に先頭争いに加わると、
内から抜けてきたエルディアマンテとの一騎打ちに。
最後はゴール寸前のところで僅かに前に出てデビュー勝ちを収めた。
勝ちタイム1:36.3は標準的な時計。前半の半マイル49.5秒、後半の半マイル46.8秒という
新馬戦らしい上がりの勝負になった結果、レースの上がりは34.1秒を記録した。
本馬の上がりは33.5秒。ラスト3ハロンが11.8‐11.2秒‐11.1秒と加速していく中で
後方から差し切り勝ちを収めた点は高く評価できるとN氏。
併せる形になったとはいえ、3着以下には6馬身差をつけたように、
上位2頭はここでは力が違った印象だ。
母レッドファンタジアは、本馬と同じく東京ホースレーシングの所有馬として
デビューしたが9戦未勝利で引退。自身は競走馬として結果を残せなかったものの、
米2歳牝馬チャンピオンに輝いた祖母フォーンチャッターや
G1戦スピンスターSの勝ち馬インランジェリーを姉に持つ優れた血統の持ち主。
また、母の父アンブライドルズソングは、今年のドバイワールドC優勝馬アロゲートを
はじめとするダートのG1ホースを多数輩出している名種牡馬で、
父ディープインパクトとの組み合わせでは朝日杯FSの勝ち馬ダノンプラチナや短距離戦で活躍した
サイレントソニックなどが出た
鞍上のコメントから察するに今後は気性面が課題になりそうだが、
血統的には2000mあたりまでは十分守備範囲だろう。
フランツ(牡)
11月19日 京都5R
メイクデビュー京都 芝2000m
時計:2:07.8(良)
騎手:C.ルメール
厩舎:音無秀孝(栗東)
【プロフィール】
父:ディープインパクト
母:ロベルタ(母父:ブライアンズタイム)
主な兄弟馬:コペルニクス
馬主:近藤英子
生産:ノーザンファーム
上に伸び上がるようなスタートになり、序盤は最後方からの競馬に。
ペースが落ち着いたこともあってか、1コーナーを過ぎた辺りから馬任せに進出し、
一時は5番手までポジションを上げたが、そこから抑えて再び後方2番手へ。
4コーナー手前から徐々にピッチを上げて直線に向かうと、少し追われただけで抵抗する2着馬を捉え、
最後はこれに1馬身半差をつけた。
勝ちタイムは2:07.8。道中で13秒台後半のラップを3度記録したこともあって、
稍重という馬場状態を考慮しても遅い時計になった。
それだけに当然、最後は瞬発力勝負になり、レースの上がりは34.9秒、
1ハロン毎のラップでは12.6‐11.3秒‐11.0秒と正味2ハロンの脚比べになった。
勝った本馬の上がりは、レースの上がりをコンマ4秒上回る34.5秒だったが、
前述の通り追われたのは残り300m付近からで、ゴール前ではほとんど手綱を緩められていた。
しかも、ノーステッキだったことを考えるとまだまだ余力十分と言える内容で、
スケールの大きさを感じさせたとN氏
母ロベルタは、ダービー馬フサイチコンコルドや皐月賞馬アンライバルドを輩出した
バレークイーンの血を引く馬で、自身は現役時代に3勝。
今年のダービーで1番人気に支持されたアドミラブルの母スカーレットは半姉にあたるため、
本馬とアドミラブルは3/4同血ということになる。
アドミラブルとは母の父が異なるが、シンボリクリスエスとブライアンズタイムは
同じロベルト系の種牡馬で血統構成は非常に近い。
また、父ディープインパクト×母父ブライアンズタイムという組み合わせからは
昨年の皐月賞馬ディーマジェスティや重賞2勝馬ゼーヴィント出ているように、
近年活躍馬も少なくない。アドミラブル同様、キレというよりも持続力のある末脚を繰り出す
タイプの馬ではないだろうか。