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スレッド > 3歳馬勝利診断

サラキア(牝)

1月21日 中京5R
メイクデビュー中京 芝1600m 

時計:1:37.2(良)
騎手:池添謙一
厩舎:池添学(栗東)

【プロフィール】
父:ディープインパクト
母:サロミナ(母父:Lomitas)
主な兄弟馬:サロニカ
馬主:(有)シルクレーシング
生産:ノーザンファーム

【回顧】
スタートで1馬身ほど出遅れたが、そこからの加速が速くすぐさま中団へ。
3コーナー手前では早くも先団グループに取りつき、前の3頭を見る形で4コーナーに。
その後、直線では開いた内のスペースを突いて一気にスパート。
残り1ハロン過ぎで先頭に立つと、最後までしっかりと脚を伸ばしてデビュー勝ちを収めた。

勝ちタイムは1:37.2。この条件で行われる新馬戦としては特に遅いものではない。
また、上がりの時計はレースのそれが35.2に対してサラキアは34.9。
こちらも格段に速いというものではないが、本馬が追い出しにかかったのは
内に進路をとってからで、ほかの馬たちに比べて僅かに遅れがあった。
それでいて、ラスト2ハロンが11.5-11.5という速いラップの中を楽々と抜け出しているのだから、
その脚力には目を見張るものがある。無事に育てば先々大きなところで活躍しそうな馬であるとN氏。

【血統】
母サロミナは、凱旋門賞馬デインドリームを送り出したLomitasの産駒で、
デビュー4連勝で2012年の独オークスを制している。
同レース後、ノーザンファームの吉田勝己代表によって購買され、フランスで1戦した後に引退。
日本で繁殖入りした。
初仔は昨年のエルフィンSを勝ったサロニカ(父ディープインパクト)。
本馬はその全妹にあたり、一昨年シルクホースクラブにて同世代の牝馬では
最高価格となる総額6000万円(1口12万円)で募集された。
ドイツ血統の繁殖牝馬とサンデーサイレンス系の種牡馬の組み合わせといえば、
ビワハイジ一族に代表されるように活躍例は少なくない。
また、母父Lomitasも凱旋門賞を2:24.49というレースレコードで制したデインドリームや
エリザベス女王杯で4着に入ったシャラナヤを出しているように、
産駒には高速馬場を苦にしない仔もいる。
そういった意味では、日本への適性が高い血統と言えるだろう。
姉のサロニカはそれほど切れるタイプではなかったが、本馬は瞬発力も十分に備えていそうだ。
距離適性については、今回はマイル戦でのデビューになったが、さらに伸びても問題ないはずだ。


レノヴァール(牡)

1月21日 中山9R 
若竹賞 芝1800m 

時計:1:50.1(良)
騎手:M.デムーロ
厩舎:高野友和(栗東)

【プロフィール】
父:ハーツクライ
母:データ(母父:Roy)
主な兄弟馬:アーカイブ、トーセンジャステス、ミッキーデータ
馬主:(有)キャロットファーム
生産:ノーザンファーム

【回顧】
スタートを決めると、馬の行く気に任せて先行集団へ。
2コーナーを回ったところで、圧倒的1番人気に支持されたディロスが抑え切れない感じで上がって
いったが、それに惑わされることなく、内ラチ沿いの5番手の位置でジックリ脚を溜めた。
その後、3コーナー付近で上がっていったディロスを追ってスパートを開始。
なかなかスピードに乗り切れなかったが、一追いごとに加速し、
最後は逃げ粘るバケットリストをゴール寸前のところで捉えた。

勝ちタイムは1:50.1。レースのハロンごとのタイムを見てみると、
2ハロン目に13.4、4ハロン目に12.7という遅いラップが刻まれており、
前半がかなり緩やかな流れだったことが分かる。
ちなみに、このレースの距離が1800mに延長された2006年以降、良馬場で行われた競走で
勝ちタイムが1分50秒を超えるのは6回目である。
本馬はそういった展開を中団から差し切ったわけだが、過去のレース内容からして
瞬発力に長けたタイプとは言い難い。
加えて、4角手前で鞍上の手が動き始めてもすぐに反応できなかったところを見ると、
小回りが得意とも思えないだけに、着差以上に強い内容だったと言えるだろう。

【血統】
母データは、現役時代にアルゼンチンとアメリカで7戦して1勝。
アルゼンチンのG1戦ホルヘデアトゥーチャ賞、エリセオラミレス賞ではいずれも2着に入った。
2007年に現役を引退後、2008年から日本で繁殖生活を送っており、
これまで父にサンデーサイレンス系の種牡馬を持つ7頭の産駒がデビューを果たしているが、
まだ重賞戦線で活躍するような産駒は現れていない。
本馬は母の7番仔。1歳年上の兄オプティマイズに続くハーツクライ産駒となるが、
その全兄はデビューが遅かった上、初芝となった未勝利戦で4着に入った後に
脚部不安を発症したため、引退を余儀なくされている。
十分に実力を発揮することなくキャリアを終えることになってしまっただけに、
まだ判断するのは早計だろうが、本馬を見る限り、現時点での母のベストパートナーと言えそうだ。
本馬自身は前述した通り、瞬発力に優れたタイプではないことから、
直線の長いコースの方が向くはず。距離もさらに伸びた方が良いだろう。




 

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