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スレッド > 3歳馬 勝ち上がり診断

フィエールマン(牡)

1月28日 東京5R
メイクデビュー東京 芝1800m 

時計:1:51.3(良)
騎手:石橋脩
厩舎:手塚貴久(美浦)

【プロフィール】
父:ディープインパクト
母:リュヌドール(母父:Green Tune)
主な兄弟馬:ルヴォワール
馬主:(有)サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム

【回顧】
大外枠に入った上、スタートで出遅れてしまったが、ポジションを上げていき、
向こう正面の中ほどで2番手まで浮上する。
その後は、逃げ馬を1馬身ほど前に見る形でレースを進めて直線へ。
残り400m付近で周りの手応えを確認しながら追い出しを開始し、
逃げ馬を捉えて先頭に立ったが、直後に内から2、3着馬の追い上げを許し、
一旦は3着馬に並ばれるがそこからもうひと伸び。
クビの辛勝ではあったが、デビュー勝ちを収めた。

勝ちタイムは1:51.3。冬のこの時期であっても、この条件で行われる新馬戦は1分50秒を切る決着
になることが少なくないだけに、今回の勝ちタイムはそれらに比べると遅い。
道中のペースが遅かったことが大きな要因ではあるが、
週中の降雪の影響も多少はあったのだろう。
良馬場発表とはいえ、絶好のコンディションとは言い切れない馬場であったことから、
時計に関してはあまり気にする必要はなさそうだ。

また、上がり3ハロンのタイムは34.4。
1ハロンごとでは11.5-11.4-11.5とほぼ同じラップを刻んでいる。
本馬の上がりは34.2ということでレースのそれとあまり差はないが、
並ばれてからの脚を見るとまだまだ余力はあったと思われる。
好素材が揃っていたレースだったが、それを着差以上と思わせる内容で制したのだから、
必然的に今後への期待も大きくなるだろうとT氏。

【血統】
母リュヌドールは、2004年にイタリアのG1戦リディアテシオ賞を制覇。
直後にはジャパンCにも参戦7着。引退後はヨーロッパで繁殖入りしていたが、
2010年にブリーディングストックセールでノーザンファームの吉田勝己代表によって
75万ユーロで落札され、翌年から日本で繁殖入りしている。
来日後は父Galileoの牡馬と、父ディープインパクトの牝馬を出産したが、
この2頭は競走馬としてデビューしておらず、日本で産駒がデビューしたのは昨年のこと。
ハーツクライを父に持つルヴォワールが、新馬戦とミモザ賞を連勝してクラシックの有力候補にも
名前が挙がったが、その後は体質の弱さなどもあって1レースに出走しただけとなっている。
本馬はその姉の翌年に産まれた馬。

父、性別は異なるものの、ここまでデビューが遅れたということは
体質的な弱さがあるのかもしれない。高い能力を秘めていることは確かだが、
仮にクラシックを目指すとなるとそういった部分に不安が残る。
母が12ハロンのG1戦ヨークシャーオークスでも3着に好走しているように、
距離は2000m以上でも問題ないだろう。

 

アシュリン(牝)

1月28日 京都6R 
メイクデビュー京都 芝1600m 

時計:1:36.7(良)
騎手:中谷雄太
厩舎:松永幹夫(栗東)

【プロフィール】
父:マンハッタンカフェ
母:アンティックドール(母父:Fusaichi Pegasus)
主な兄弟馬:ラガーギアチェンジ、アスターレジェンド
馬主:吉田和美
生産:前川正美

【回顧】
発馬を決めて先団へ。道中はロスなく内ラチ沿いの4番手につけ、
内回りの4コーナーに差しかかった辺りから徐々に進出を開始。
その後、直線入口で外に持ち出してスパート。エンジンがかかるまでに少し時間を要したが、
残り200mを過ぎてからは前との差を詰めていき、逃げ切り態勢だったクナルゲニアールを
ゴール寸前で差し切った。

勝ちタイムは1:36.7。年明けの京都で行われるこの条件の新馬戦としては
標準かやや遅めの時計だが、今開催の芝コースは、昨秋の大雨の影響もあって
全体的に時計を要している。
加えて、週末は一時的に雪が降るなど、天候も決して良くなかった。
それだけに、この時計は仕方ない。レース自体は、好位からメンバー中最速の上がりを使った本馬が、
勝ちパターンだった2着馬を差し切るという、中身の濃いものとN氏。

【血統】
母アンティックドールは日本で7戦1勝。
未勝利戦を制したのみで現役を退いたが、3代母の産駒には牝馬二冠を制したベガがいるほか、
近親にはハープスターやエクセラントカーヴといった重賞勝ち馬が名を連ねる。
自身は米国産だが、日本に縁のある一族の出身。
本馬はそんな母の5番仔で、昨年の北海道トレーニングセールにおいて、
ノーザンファームに1800万円で落札された。
前述のような血統背景があるとはいえ、これまでにデビューした3頭の母の仔が
苦戦していたことを考えると、なかなかの高額。
血統的には父マンハッタンカフェ、母父Fusaichi Pegasusという配合例が少ないことから
評価しづらいが、Fusaichi Pegasusを母父に持つ活躍馬のほとんどが
サンデーサイレンス系の種牡馬を父に持っていることから、大成しても不思議はない。



 

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