ハーレムライン(牝)
2月17日 東京6R
3歳500万円以下 芝1600m
時計:1:34.6(良)
騎手:大野拓弥
厩舎:田中清隆(美浦)
【プロフィール】
父:マンハッタンカフェ
母:マクリス(母父:グルームダンサー)
主な兄弟馬:マイディアサン、ティーマックス、ナリタマクリス
馬主:吉田千津
生産:社台ファーム
【回顧】
スタートを決めると2番手へ。序盤は3/4馬身差ほどの差で逃げたプリームムロジンカを追った。
その後、3角付近で外からアイスフィヨルドに並びかけられる場面があったが、
そのままのポジションでしっかりと折り合って4コーナーを迎えると、
直線では一旦アイスフィヨルドに先頭を譲ったかのように見えたが、
内から盛り返し、最後は同馬に3/4馬身差をつけて押し切った。
勝ちタイムは1:34.6で例年並み。昨年との比較ではコンマ1秒速いが、
平均ペースで流れた前年とは異なり、今年は後半の半マイルが前半よりも1.2秒速い。
上がりの勝負になった結果、序盤で好位につけた2頭が1、2着を分け合ったが、
本馬に関して言えば、一度は2着馬に先頭を奪われかけながらも、再度差し返すところを見せた。
その点は大いに評価できるだろう。切れるタイプではなさそうだが、
好時計で勝利した未勝利戦のような厳しい流れになれば、さらに粘りを発揮しそうである。
【血統考察】
母マクリスは現役時代に3勝。本馬は母にとっての9番仔、
マンハッタンカフェを父に持つ馬としては2頭目の産駒になる。
全姉マリブビーチは中央で6戦未勝利に終わったが、同じ父と母父を持つ馬に弥生賞や
目黒記念で2着に入ったココナッツパンチがいるように、配合自体は悪くない。
父のように、今後さらに成長を遂げていくようであれば、いずれは重賞戦線でも楽しみな馬に
なってくるかもしれないとT氏。距離適性に関しては、現状、スピードを活かした競馬が
合いそうなことから、1800mくらいまでが良いのかもしれない。
ユーキャンスマイル(牡)
2月17日 京都9R
つばき賞 芝1800m
時計:1:33.7(良)
騎手:武豊
厩舎:友道康夫(栗東)
【プロフィール】
父:キングカメハメハ
母:ムードインディゴ(母父:ダンスインザダーク)
主な兄弟馬:ノガロ、チークトゥチーク、カリビアンブルー
馬主:金子真人ホールディングス(株)
生産:ノーザンファーム
【回顧】
難なくスタートを決めて先行集団へ。周回コースとの合流地点でやや窮屈になるシーンもあったが、
そこからややポジションを下げ、3コーナー手前で馬場の良い外目に進路をとった。
4コーナーを回って直線に入ると、外から追ってきたダークナイトムーンと併せる形に。
一旦、追い辛くなる場面もあったが、最後まで抜かせることなくクビ差先着を果たした。
勝ちタイムは1:49.0。過去のこのレースと比較すると平均的なタイムだが、
上がりの3ハロンはこれまでで最も時計を要している。
1000mの通過タイムが59.9秒とそれほど速くなかったことを考えると、
見ため以上に馬場が悪いということだ。
時計面では数字以上の評価を与えて良いかもしれないが、
インパクトに欠けるレースだったことは否めない。
母ムードインディゴは2009年の府中牝馬Sの勝ち馬。
重賞勝ちはその1勝だけだが、秋華賞やローズSで2着に好走するなど、3歳時から重賞戦線で活躍。
母になってからはこれまで4頭産駒がデビューし、
2番仔のノガロ(父キングカメハメハ)が3勝を挙げているが、まだ重賞級の馬は現れていない。
本馬はそのノガロの2歳年下の全弟で、母にとっては4番仔となる。
同じ血統構成を持つだけに、同時期の兄と同じく瞬発力勝負になると分が悪いが、
今回のような力を要す馬場であれば、そういった不安が少ない分、プラス。
派手さはないものの、相手なりに走れそうなタイプであることから、
今後も2000m前後の距離で大崩れすることなく走りそうである。