スレッド > 馬主席レポ皐月当日
グレイトパールは無事にミッションを果たしました。
自身のミッションと、そして父キングカメハメハに通算14勝目となる
ダート重賞制覇をプレゼントしたというミッション。
大物金子真人オーナーにとっても、本番を前にした景気づけという意味では
これ以上ないという結果。
実際、自身の所有馬がいないアンタレスステークスのレースを中山競馬場で見届け、
関係者とガッチリと握手を交わしていたとは現地からの報告。
その時までは笑顔に溢れていたそうです。
グレイトパールに関与している他ならないからです。
DMMドリームクラブ(株))の初年度所有馬ながら、
いきなりのクラシック競走出走を果たしたことで注目を集めたキタノコマンドール。
父ディープインパクト母ベネンシアドール、その父はキングカメハメハという血統背景。
母の母フェアリードールの代表産駒は、2001年のドバイワールドカップ2着、
エリザベス女王杯勝ちなどの実績が輝かしいトゥザヴィクトリー。
まあ、言うまでもなく金子真人ブランド一色というその血統背景にあることは言うまでもありません。
さて、競馬界における暗黙のルールをご存知の方であれば、
セレクトセール2016で実際に起こった事件をご想像いただくことは難しくないと思います。
当時は謎の団体であった(株)ドリームファームによって、
2億520万円で落札された[ベネシアンドールの2015]。
その落札に至るまでの現場の空気は、なんとも言えない冷ややかなものとは
当時を知るR氏の話。
これは決してルールとして定められているわけではないのですが、
R氏の言葉を借りるのであれば、
よほどのことでもない限り、兄弟馬やその血統に縁のある馬主が
セリかけてきた場合は譲る。これはその一族に対する相手の思い入れに対し
敬意を払うという意味でもあるし、それが日本競馬の暗黙のルールのようなもの。
競ってでも手に入れたい場合は、相手に一言入れるというのも一つの礼儀。
スタート価格1億円という最高額から始まったベネシアンドールの競りは、
金子真人オーナーの一声が掛かった時点で勝負ありのはずだったのですが
……まあ、これ以上は言わずもがな。
もちろん2年前のこの遺恨も、吉田勝氏が間に入り表面的には穏便に
済まされたという話となっておりますが、ベネシアンドール2015が
DMMドリームクラブ(株)の所有馬として、キタノコマンドールという名前で皐月賞に
出走を果たした以上、穏やかではないというのが金子真人オーナーの心中。
まるで異なる2つのレース映像が重なり合わされたかのように、
2つの皐月賞が行われた日曜日。
それはダノンプレミアムの不在や気候 馬場状態云々の断片的な話ではなく、
ある意味ではレースを支配する存在として重要な役割を担っていた
ジャンダルムの出遅れ(スタート後の武豊騎手の挙動や強引な進路取りには、らしからぬ焦りも
感じさせましたと、そして急激に移り変わる馬場の変化によって生じた騎手心理から
生み出されたトラックバイアスの影響など、様々な事象が重なり合うことによって
生じてしまった現象であることは、触れられていたとおり。
あまりにも明確な敗因ゆえに、改めて振り返ることはありませんが、
残された事実とそのレース内容が引き金となったもう1つの事件に関しては、
これは現時点で会員様にも皆までお伝えできる話ではなく、
あくまでも心に留めておいていただきたいこと。
皐月賞という舞台で、最後の10完歩を鞍上が流したままでゴールし、
カナヤマホールディングスのグレイル、そしてDMMのキタノコマンドールに
先着を許してしまったというワグネリアン。
最終12Rに出走したプロディガルサンも3着に敗れ、
3月17日(土)の3歳未勝利戦ダブルフラットで勝利を挙げてから丸1ヶ月。
出走馬の連敗が[32]となった金子真人オーナー。
ディープインパクト、そしてキングカメハメハをはじめとした
種牡馬ビジネスの利権を行って握る、言わずとしれた競馬界の大物です。
穏やかかではないというその状況は、何となくでもご想像いただけるのではないでしょうか。
今週末でその理由も合わせて、お伝えさせていただこうと思っております。
どうぞ楽しみに!