ホウオウサーベル(牡)
8月11日 新潟5R
メイクデビュー新潟 芝1800m
時計:1:48.4(良)
騎手:M.デムーロ
厩舎:奥村武(美浦)
【プロフィール】
父:ハーツクライ
母:バランセラ(母父:Acatenango)
主な兄弟馬:ビッシュ
馬主:小笹芳央
生産:ノーザンファーム
【回顧】
外枠であったことから、鞍上がある程度の位置を取りに行くと、
当初は自然とハナを切る形に。隊列が落ち着いた際にはインの3番手にポジションをとると
折り合いに専念。直線はやや中目に持ち出してゴーサインが出されると、
当初はエンジンの掛かりが鈍い感もあったが、
残り200mで前行く馬を捉えるとそのまま悠々と押し切った。
前半にやや行きたがった面や、ゴーサインが出されてからの反応に課題は残ったものの、
エンジンが点火してからの末脚は見どころ十分でメンバー唯一、上がり33秒台をマーク。
しかも最後は流していたことを思えば、まだまだ時計も詰められたはずだし、
上がりも33秒台の前半をマークしていただろう。
鞍上のデムーロ騎手も能力が高いと絶賛。クラシックに向けて楽しみな馬が登場したと
言っても良いだろうとT氏。
【血統】
母バランセラは現役時代には北米で走っており、重賞での勝ち星はないが、
カナダのE.P.テイラーS、アメリカのクイーンエリザベス2戦チャレンジCといった
G1戦で2着の実績を持つ。
エンパイアメーカーの仔がお腹にいる形で輸入された後は、ディープインパクトを当初続けて
種付けされ、2013年度産のビッシュはオークス3着、紫苑Sで1着など活躍をしてみせた。
その後はダイワメジャー、キングカメハメハなどが種付けされ、
このホウオウサーベルはハーツクライが初めて種付けされた形。
母父アカテナンゴ (Acatenango)はディープインパクトとの産駒において
ワールドエースなどを輩出しているが、父ハーツクライは3勝馬のサトメサイア(母ダリシア)が
いる程度だけに、この馬に対する期待は大きいという。