ビーチサンバ(牝)
9月15日 阪神5R
メイクデビュー阪神 芝1600m
時計:1:36.8(良)
騎手:C.ルメール
厩舎:友道康夫(栗東)
【プロフィール】
父:クロフネ
母:フサイチエアデール(母父:サンデーサイレンス)
主な兄弟馬:フサイチリシャール、ライラプス、サイオンほか
馬主:金子真人ホールディングス(株)
生産:ノーザンファーム
【回顧】
スタートはまずまず無理せず先行集団の直後の位置につけ、流れが落ち着いたところで
4番手までポジションを上げる。
人気を分け合ったオーロトラジェにピッタリとマークされる形になったが、
4コーナーから徐々に進出して直線入口で先頭に並びかけ、残り400m付近で早くも先頭に。
後ろのオーロトラジェも伸びていたが、最後までこれを寄せ付けず、
2馬身差をつけてデビュー勝ちを果たした。
勝ちタイムは1:36.8。同条件で行われた1週前の新馬戦が、重馬場だったにも関わらず
1:35.7なのだから時計としては遅い。
前半の半マイルの通過が50.4というスローペースだったことが大きな要因だ。
ただ、その一方で上がりの時計は速く、とりわけ最後の3ハロンに関しては33.5という
非常に速いタイムが刻まれた。本馬の上がりはそれよりもさらにコンマ1秒速い33.4。
先頭に立った残り400mからの1ハロンで10.7という素晴らしいラップを刻んだように、
瞬発力には非凡なものがある。決して弱い相手ではない2着馬に対して2馬身差を
つけたことも評価できるだろう。来春の牝馬クラシックに向けて、
有力な候補が現れたといっても過言ではなさそうとN氏。
【血統】
母フサイチエアデールは現役時代に21戦5勝。
報知4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)など重賞4勝を挙げたほか、
桜花賞やエリザベス女王杯で2着に入る活躍を見せた。
2001年に繁殖入りしてからは、初仔のライラプス(父フレンチデピュティ)がクイーンC、
2番仔のフサイチリシャール(父クロフネ)が朝日杯フュ-チュリティSで優勝するなど
立て続けに重賞勝ち馬を送り出したが、以降の産駒は重賞のタイトルには手が届いていない。
本馬は母の14番目の子どもで、20歳のときに出産した産駒になる。
血統的には前述のフサイチリシャールやダートの準オープンで活躍したサイオンの
全妹ということになるが、牝馬ということもあってか兄とはタイプが違い、末脚にキレがある。
距離に関しては上のきょうだいたちと同様にマイルくらいが良さそうだが、
折り合いに問題がなさそうなところを見ると、もう少し延びても対応しそうである。