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スレッド > 2歳馬勝ち上がり馬診断

ランフォザローゼス(牡)

10月20日 東京5R
メイクデビュー東京 芝2000m

時計:2:02.1(良)
騎手:C.ルメール
厩舎:藤沢和雄(美浦)

【プロフィール】
父:キングカメハメハ
母:ラストグルーヴ(母父:ディープインパクト)
主な兄弟馬:リシュブール
馬主:窪田芳郎
生産:ノーザンファーム

【回顧】
5分のスタートから楽に先団へ。内枠ということもあり、ラチ沿いの2番手につけたものの、
やや行きたがる素振りを見せた。しかし、それもすぐに収まると、
道中は逃げ馬の2、3馬身ほど後方を追走。
4コーナー手前で1馬身差まで差を詰めて直線に入り、残り400m過ぎから追い出しを開始すると
一緒に伸びた2、4着馬とともに後続との差を広げ始める。
2着馬がゴールまで食い下がったため、リードこそ広げられなかったが、
最後まで先頭を譲ることなく1着でゴールした。

勝ちタイムは2:02.1。過去10年、秋の東京開催で行われた良馬場の芝2000mの
新馬戦としては2番目に速い。同じ日に行われた富士Sで1分31秒台がマークされていることを
考えると、時計の出やすいコンディションだったと推測できるが、
一定の評価を与えても良さそうだ。
また、レースの上がり3ハロンは33.8。本馬はそれよりもコンマ2秒速い33.6を記録したが、
追い出したのは前述したように残り400mを切ってからで、
追い出しが早ければ、タイムが詰まっていた可能性もあるだろう。
着差は僅かだったが、抜かれる気配は一切感じられず、文字通りの完勝と言える。
次戦以降も期待したいとT氏

【血統】
母ラストグルーヴは、オークスや天皇賞・秋を制した女傑エアグルーヴの10番仔。
半姉にはエリザベス女王杯を連覇し、母として2冠馬ドゥラメンテを送り出した
アドマイヤグルーヴ(父サンデーサイレンス)がいるほか、
全姉のグルヴェイグ(父ディープインパクト)もマーメイドSを勝っている。
自身は、2011年のセレクトセール1歳馬において3億6000万円(税別)で落札され、
デビュー戦を1番人気に応えて快勝したものの、その後は体質不安などもあって
レースに出走することなく現役を退いた。
母としては本馬が2番仔にあたるが、全兄のリシュブール(父キングカメハメハ)はここまで6戦1勝。
しかしながら、デビュー前はクラシック候補としても名前が挙げられた。
血統的に見ると、父キングカメハメハ×母の父ディープインパクトという配合からは
まだ重賞勝ち馬が現れていないものの、キングカメハメハの産駒である
ルーラーシップとの配合からは菊花賞馬キセキが出ている。
長らく日本の競馬界を支えてきたトップサイアー同士の組み合わせだけに、
大物が出現しても何ら不思議はない。距離は折り合い次第にはなるが、
2000mから2400mくらいまでがベストだろう。



ワールドプレミア(牡)

10月21日 京都5R
メイクデビュー京都 芝1800m 

時計:1:48.0(良)
騎手:武豊
厩舎:友道康夫(栗東)

【プロフィール】
父:ディープインパクト
母:マンデラ(母父:Acatenango)
主な兄弟馬:ワールドエース、マンハイムほか
馬主:大塚亮一
生産:ノーザンファーム

【回顧】
スタートはまずまず。しかし、直後に隣の馬と軽く接触するところがあり、後方からの競馬。
道中は先頭から10馬身近く離れた後方3、4番手からレースを進め、
ペースが落ち着き、馬群が固まったところで中団へ。
坂の頂上を過ぎたあたりから徐々に気合をつけられ、直線に入ると大外からスパート。
この時点で先頭との差は4馬身ほどあったが、あっという間にその差を詰めると、
残り100m地点では先頭に。先頭に立ってからは気を抜くような仕草を見せたものの、
2着馬に迫られるともうひと伸びして、デビュー戦を勝利で飾った。

勝ちタイムは1:48.0。こちらも過去10年の秋の京都開催の間に行われた、
良馬場の同距離の新馬戦としては2番目に速いタイムである
(1位は2015年にマカヒキがマークした1:47.7)。
前半からある程度流れたことによって、全体の時計も速くなったと考えられるが、
本馬に関しては直線でふらつく場面があり、まだまだ余裕がありそうな印象。
今後、完成には時間がかかるかもしれないが、後半3ハロンの中では最も速い11.2が
記録された区間で一気に先頭争いに加わったところを見ると、
瞬発力にはかなりのものがありそう。
幼さが解消されれば、上のステージも見えてくるだろう。

【血統】
母マンデラは、現役時代にドイツで2勝。重賞勝ちはないが、トライアル(準重賞)を勝って
挑んだG1独オークスでは3着に入っている。また、その半弟であるManduroは、
2007年にプリンスオブウェールズSなどヨーロッパのマイル~中距離G1を3勝、
年間5戦無敗という成績を残し、同年のワールドサラブレッドレースホースランキング
(現ロンジンワールドベストホースランキング)では世界最高の評価を得た。

繁殖入り後のマンデラは、アメリカで初仔産んだのち、2番仔のレインボークォーツ(父Mr.Greeley)を
宿した状態で来日。3番仔で本馬の全兄にあたるワールドエース(父ディープインパクト)は、
重賞2勝をマークしたほか、皐月賞2着、ダービー4着とクラシック戦線でも活躍した。
本馬は母の8番仔で、2016年のセレクトセール当歳馬セッションにて
2億4000万円(税別)で落札された。
母の産駒が中央で勝利したのは、本馬を除くと2頭だけで、前述のワールドエース以外では
本馬の2歳上の半姉マンハイム(父ダイワメジャー)が挙げた1勝のみ。
本馬には兄が成し遂げられなかったG1制覇の期待が懸かる。
距離については、ワールドエースと同様にマイルから2000m前後が良さそうだが、
それ以上でも対応できるだろう。




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