法華経の中には大きく分けて2種類の仏が描かれています
仏の数は無数と言われていますが、一体ずつ各々に名前があり名号といいます
そして各々の仏には苗字もついているのですが、その苗字がどうやら大きく2種類に分かれているのです
その一つは、如来の十号といって〇〇如来・應供・正偏知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・佛・世尊
という長い苗字が同じ種類の仏には名前の後に皆連なっています...
それに対し、もう一つは、〇〇・多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三佛陀という前者よりかなり短い苗字です
この末尾に佛陀とある後者が今回の妙荘厳王本事品に登場している王一家を誘拐したかのような謎の仏なのです
この本事品の佛陀の謎が法華経の最大の山場なのではないでしょうか