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ようやく上がった「習近平退陣」の声 - 中国の新しい普遍的価値観
2022-11-30 12:31:00
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ようやく上海で「習近平やめろ」の声が上がった。待望久しい動きが起きた。中国には中国の民主主義があるはずだと、祈るような心境で何度も言ってきたが、その声が届いたような気分で感慨深い。この抗議行動が全国に広まって目的を射止めることを希望する。『中国民衆は抵抗闘争と政権交代を』と題した記事を上げたのが、今から1か月前の10月27日。勇敢な上海市民が公安警察の前で声を上げた。当局は制止できなかった。もう恐いものはない。全土の都市で民衆が街に出て同じデモの叫びを上げ、中南海を政治変革へと動かせばいい。こんな男を10年間も国家のトップに据えていたことが間違いなのだ。取り替えないといけない。


中国は世界第2位の経済大国である。「世界の工場」であり、最先端技術の研究開発でアメリカとしのぎを削る科学立国だ。特許出願件数は世界一。科学論文数でも世界一。そんな国のトップに、どうしてあのような無知で無能でアナクロな、毛沢東カルトと皇帝ママゴト遊戯しか能のない、バカ丸出しの愚鈍で傲慢な男を据えて喜んでいるのか。しかも10年間も。不釣り合いにも程がある。今回は歯に衣着せず言わせてもらう。世界第2位の経済大国なら、それに相応しい政治を持ち、それに相応しい知性と良識の指導者を戴いたらどうなのだ。習近平の10年独裁のため、中国の教育はどれほど歪められ、人格形成に毒が混入され、科学的知性の発育が傷つけられ、起業家精神が退行させられたか。



ウクライナ戦争の結末を大胆予想 - アメリカが手を引いて終わり
2022-11-26 23:02:00
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前評判がそれほど高くなかった日本代表、いわゆる森保ジャパンが、W杯カタール大会の初戦で強豪ドイツに勝利した。引き分けで御の字という期待と観測が日本人の大半で、勝利を予想していた者は少ない。奇跡が起きたように見える。だが、BBCの解説者で元イングランド代表のクリス・サットンは、事前予想で日本が2対1で勝つと見通しを述べていて、スコアまで的中させる快挙を遂げた。24日時点でグループステージ第1ラウンド16試合中12試合の結果を言い当てており、サットンの分析のスキルの高さに舌を巻く。サッカーの母国である英国の、しかも公共放送の解説者だから、発言内容は内外から注目される。重責がかかり精度が求められる仕事だ。


日本勝利のサプライズ予想を言挙げすることは、立場と職責からして勇気を要しただろう。凡人の解説者なら、無難にドイツ勝利を言い置いて済ますところだ。その予想が外れても非難を受けることはないし、後で番狂わせの結果に驚くコメントを俗世に合わせて垂れればいい。無能だと責められることはない。サットンは独自の視点と観察に自信があったから大胆な予想を発表した。臆せずプロとしての采に出た。ドイツが勝っていれば、売名と非常識が過ぎるお騒がせ屋だとか、奇を衒う捻くれ者だとか、予測にバイアスを入れすぎるとか悪口の礫が飛んだだろう。冷静かつ果敢にチャレンジして、見事に大魚を釣り上げた。サットンの予想はファインプレーで、その有能と胆力に拍手を送っていい。


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ミリー発言の意味と背景 - 戦争方針をめぐるCIAと米軍の亀裂と対立
2022-11-22 16:13:00
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11月15日にポーランドの村にミサイルが着弾して死者2名を出した事件について、田中宇などは、ロシアとNATOとの第三次世界大戦を呼び込むための謀略(未遂)だったのではないかという仮説を示している。私もその可能性を疑う一人であり、本当に迎撃に失敗して偶然に着弾したのか怪しく感じている。迎撃に失敗したのではなく、そのようにカムフラージュして、どさくさ紛れに、意図的にポーランド領に着弾させたのではないか。その疑念を拭えない。そう推理を立てた場合の犯人はCIAとゼレンスキーで、その根拠は、AP通信が15日に発したこの事件の第一報である。そこにはソースとして「米情報機関の高官の情報として」と記述がある。


ゼレンスキーが強気を崩さず、最後まで「ロシア犯人説」で引っ張り続けた理由は、おそらく、そこにCIAのエンドースがあったからで、さらに言えば、もともとCIAと一緒に仕組んだ謀略だったからではないか。そう事件像を組み立てると、ゼレンスキーが強情を貫き通す意味がよく理解できる。CIAという全能の相棒がいるのだから、大船に乗った気分で平気なのだ。これまで、何があっても、自分の主張が正義として西側にオーソライズされ、国連でも真実として確定され、ロシアの反論はすべてウソでデマだと否定され排斥されてきたから、ゼレンスキーはそのプロトコル環境に馴れきってしまっている。バイデンが何を言おうが、CIAこそが地上の神なのだからゼレンスキーは絶対の自信があるのだ。


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内戦と劣化 - 貧困と教育水準の低下、暴力と呪術
2022-11-18 17:05:00
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内田樹が、アメリカは建国以来分断が常態の国であり、分断を抱えながら歴史的に成長したのだとツイートしている。この見方には、今回もまたアメリカらしく分断を見事に超克して、アメリカはさらに大きく飛躍するだろうという楽観的な展望が滲んでいる。最近、こうしたアメリカ礼賛論の放射と連発が日本のマスコミで多く、大越健介が毎晩のように絶叫し、NHKの田中正良とその子分も声高に強調している。分断なんて大した問題じゃない、アメリカは常にそれを克服する、アメリカは偉大だというシンプルでプリミティブな説教がシャワーされる。大越健介と田中正良の言説は、CIAに指令された刷り込み任務の遂行だろうと内情を了解できるが、内田樹が同じ誦経を披露するのには閉口させられる。


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レジリエンスと内戦

内田樹は、アメリカには分断を克服するレジリエンスがあると言う。ひとまずその認識を一般論として肯定するとして、果たして、今回の分断を解消して統合を回復する姿とは具体的にどのような過程と動態なのだろう。それほど安易な楽観論で描けるのだろうか。前回の内戦とその後の新生アメリカの発展史は、まさしく内田樹の言うレジリエンスの姿だろう。現在の観点から積分的に総括すれば、それはハッピーでサクセスフルな新生と成長の歴史である。だが、そこに微分的に接近視すれば、民間人を含めて70万人以上の犠牲を出した巨大な惨事に他ならない。過酷な戦乱があり、北軍の勝利があり、70万人の犠牲があったから、アメリカは新しい統合を実現して今日を築いた。
アメリカの内戦 - 民主主義から独裁体制に移行するアメリカ
2022-11-16 08:49:00
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8月26日に放送された報道1930で、アメリカの内戦について議論されていた。最近の世論調査では、「アメリカで近い将来内戦が起こると思うか」という質問に対して、民主党支持者で39%、共和党支持者では50%が「起こると思う」と答えているらしい。民主党・共和党の間での分断と対立が極限まで進み、それぞれの支持者の6割が相手を脅威だと思っている事実も説明された。この放送回は、FBIがトランプの邸宅を家宅捜査した直後のアメリカの不穏な情勢に焦点を当てた特集だったが、トランプ支持者がSNSでFBI襲撃を扇動する投稿を発信、「内戦」という過激な言葉が飛び交う状況に懸念が上がっていた。

昨年1月の連邦議会襲撃事件も、真相はトランプによるクーデター未遂であり、未遂に終わった理由は、トランプ本人が議事堂に行かなかった(護衛によって阻止された)からである。もしあのとき、暴動の先頭にトランプが立って指導していたら、各地で極右民兵のミリシアが蜂起して州政府と州議事堂を攻撃・占拠し、鎮圧に向かった州兵と衝突して流血の惨事になっただろう。明らかにトランプは暴力による奪権を図っていて、それを国家権力の不正(選挙不正)を正す人民の正義だと訴えていた。トランプ支持者は、その行動をアメリカ独立宣言に基礎づけられた革命権の思想によって正当化していて、暴動をアメリカ民主主義の本来的発現だと定義づけている。


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