この物語は、心臓移植を題材に日本と南アフリカを繋いでいる。
日本ではなかなかドナーが見つからないため寄付を募りながら外国へ渡航し移植を受ける場合がほとんどだ。
そのため移植は愛のリレーと呼ばれているが…
移植に関しては、おぞましい臓器売買の噂も囁かれているが…
心臓移植はレシピエントに光が差す。
しかし、その陰にいる悲しみにくれたドナー家族に光が当てられる事はない。
この物語は、そんなレシピエントとドナー、そしてその家族たちが織りなす心も様をミステリーを交えて書いてみた。
看護師である私は、自分が癌患者となり「死」に直面した。
どうか、この物語を通して「生きる事」の素晴らしさを感じて欲しい。