儲かる競馬予想の秘訣
第1章 競馬予想に使えるタイムランク
グリーンチャンネルで長年放送されている「先週の結果分析」という番組があります。この番組では競馬場毎に基準タイムという目安となる時計との比較で、早い時計の出やすい馬場か、時計のかかる馬場かを相対的に判断した指数「馬場差」を算出。
その「馬場差」を考慮し、レース毎の時計が早い、遅いについて5段階(A~E)で判定しています。(なお新馬戦でありがちなスローペースで上がりだけの競馬になった場合別途Sランクという指標を設定しています。)
競馬は理屈では他の馬よりも早い時計で走った馬の方が、遅い馬時計の馬より勝ちにつながります。ただ皆さんが御承知のようにただ単純に持ち時計を比較しても、中山競馬場と東京競馬場の時計を単純に比較しても意味がありません。
(芝2000メートルで言いますと、東京競馬場のレコードタイムは1分56秒1に対して、中山競馬場のレコードタイムは1分58秒2と2秒以上も違います。)
そこで競馬場毎に時計の出やすいコンディションであったかどうかを比較して、勝ち馬の勝ち時計の真の価値を測るのがタイムランクの考えです。この考え方や算出されるタイムランクは非常に参考になりますし、タイムランク算出に努力されているスタッフの方の熱意は非常に評価したいのです。ところがいざこの指数を馬券戦略に活用出来ているかと言いますとやや疑問を感じます。
例えば、各競馬場のタイムランクを発表した後に「次走の注目馬」という文字通りのコーナーがあるのですが、取り上げられる多くの馬は以下のような馬です
未勝利戦でタイムランクの高いレースの2着馬
誰の目で見ても、圧勝した馬の昇級戦である次走
正直言いますとタイムランクを使わずとも普通に勝てるなと思う馬ばかりです。仮に次走期待通りに勝ったとしてもほとんどが単勝1倍台で、余程のお金持ちでもない限りそのような勝ち馬を教えて貰っても馬券に使えないと思われるのが正直な感想ではないでしょうか・・・
私は過去7年この番組を見続けてきましたので、失礼を承知の上で申しますとタイムランクを馬券に応用する点では番組スタッフの方より上なのではと考えています。
このbookではタイムランクを使った私の馬券戦術の一部を公開致します。
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