死体少女
第1章 プロローグ
私は、この学校が嫌い。
とくに、この教室が嫌い。
がやがやと雑音が響く。
ここに私の味方はいない。
私のひたいからは血が、瞳からは涙が、絶え間なく流れている。
野次馬の声。
このくらいで騒がないでよ、なんとも思ってないくせに。
泣きたくなんかない。
泣いたって誰も守ってくれないもの。
恥をさらすだけだって、分かってるのよ。
痛い。
痛いのは生きてる証。嫌いじゃない。
でも
私をこんな目に遭わせた人たちは嫌い。
みんな...みんな大嫌い。
知ってるわ。私が辛い思いしてるの、けらけら笑ってみてるでしょ。
地味?関係ないわ。私がきらいなんでしょう?
何が嫌いか言いなさいよ。面と向かって。
ねぇ、なら、私が死ねば満足...?
もちろんただでは死なないわ。
みんな、この血まみれの手で、今すぐ首を絞めてやるんだから。
憎しみに満ちた目は刃となってアンタたちを貫くの。分かる?
つまり、呪ってやるってことよ。
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