STIGMA Side-Koichi Vol.2
第8章 7
次の約束があったわけじゃなかったから、あれから三日、ぼくはおじさんの家に行かなかった。
「プレイ」じゃなくておじさんに叩かれたのははじめてだった。おくすりもはじめてだった。
ぼくはおじさんが好きだし、おじさんとあそぶのも好きだ。どんなに普通の人が変に思うとしても、ぼくはおじさんのペットやどれいでよかった。
でもぼくにもどうしてもたえられないことがあった。なぜたえられないのか、うまく説明できないけど、くすりみたいなので、体が変になるのはすごくこわい。いたいことの方が平気だった。
でもおじさんは自分のやり方を絶対変えない人だ。ぼくは少しずつこわさを感じていた。おじさんに合わせて、おじさんの言うようにしていたらぼくは、本当に幸せでいられるんだろうか。いつの間にかつらいばかりになったり、取り返しがつかなくなったりしないだろうかって。
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NIGHT
LOUNGE5060