〜臣side〜
臣「ふぅ、スッキリした。」
長距離フライトを経て、ホテルに辿り着いて。
とりあえずシャワーを浴びたかった俺は、すぐに頭も身体も洗って一息ついた。
臣「まだ時間あるな。」
広いベッドにダイブして、目を閉じた。
今日から三日間、写真集の撮影。
と言う名の、俺にとっては息抜きみたいなもん。
最近ずっと歌録りばっかでスタジオに缶詰だったから。
大好きなLAで羽根を伸ばすんだ。
コンコン。
〇「登坂さん、衣装お持ちしましたよー。」
臣「おう。」
ドアを開けると、〇〇からふわっと良い香りがした。
臣「シャワー入ったの?」
〇「はい。」
髪はまだ巻いてない。
臣「アイロン持ってきてる?」
〇「あ、はい!」
臣「巻いてやるから持ってこいよ。」
〇「えっ」
臣「まだ時間あるし。」
〇「えと、ありがとうございます///」
臣「つーか荷物全部持ってくれば?」
〇「え!?」
臣「この部屋広いし。どうせ夜は一緒なんだし。」
〇「一緒なんですか!?///」
臣「一緒じゃねぇのかよ。」
〇「えっ、えっ??///」
抱くに決まってんだろ。
〇「とり…あえず…アイロンだけ持ってきます…///」
臣「荷物も!全部持ってこい!」
〇「////」
俺の声をスルーして〇〇はパタパタと出て行った。
ああ…なんだろ。
もう抱きてぇや。
日本であんなに抱いたのに。
ほんとどうなってんだ、俺…。
……コンコン。
〇「失礼…します…///」
臣「お。ちゃんと持ってきたじゃん。」
言われた通りトランクケースごとやってきた〇〇。
臣「部屋ん中、好きに使っていいから。」
〇「えっと…///」
臣「何?もう抱いて欲しいの?」
〇「は!?///」
臣「夜まで待てってw」
〇「違います!///」
なんだよ、違ぇのかよ。
ま、夜は絶対抱くけど。
チュッ。
今はこれで我慢しといてやるよ。
〇「……ジャイアン…///」
臣「あ?」
〇「なんでもないです!///」
臣「おら、アイロンよこせ。」
〇「はい…///」
洗い立てのいい匂いがする髪を一束ずつ掬って、くるくる巻いていく。
臣「……。」
鏡の中で目が合うと、それだけで〇〇は顔を真っ赤にして俯いて…
ああ、思い出してるんだな、って思った。
こうして髪を巻いた後、鏡の前で俺にあんなに淫らに抱かれたこと。
臣「……///」
思い出すと、俺も興奮する。
……すげぇエロかった。
めちゃくちゃ気持ち良くて…最高だった。
でも夜はゆっくりベッドで抱いてやろう。
たっぷり丁寧に、優しくしてやりたい。
〇「何…考えてるんですか…?」
臣「え?」
〇「急に黙るから…。」
臣「夜お前のことどんな風に抱こうかなって。」
〇「は!?///」
〇〇はまたユデダコみたいに顔を赤くした。
臣「なに?楽しみ?w」
〇「もう!からかわないでください!///」
臣「くくくw」
〇「登坂さんの頭の中、エッチなことばっかり!///」
臣「そうだよ?」
〇「……っ///」
最後の髪を巻き終えて、俺はアイロンをオフにして、〇〇を後ろから抱き寄せた。
臣「俺の頭ん中、それ一色だからw」
〇「開き…直らないで…///」
臣「お前だってそうだろ…?」
〇「……っ」
臣「俺がこうして触れると、すぐ真っ赤に染まって…」
〇「あ…、っ///」
脳が快感に支配されること、俺は知ってる。
コンコン。
〇「きゃっ///」
ノック音が聞こえて、〇〇は慌てたように俺から離れた。
臣「クク…、続きは夜なw」
〇「////」
部屋のドアを開けると、カメラマンとヘアメイクが入ってきて、俺はすぐに一番最初の衣装に着替えた。
女「はい、ヘアセットも完成♡」
臣「ありがとうございます。」
女「ん〜〜、男前!さすがだわ♡」
臣「どうもw」
男「じゃあまずはこの部屋から撮ってもいいかな?」
臣「え、部屋で撮るんすか?」
男「うん。自然な感じで。」
臣「はーい。」
窓から差し込む太陽光に目を細めながら、俺はベッドにもたれた。
男「いいねいいね、そのままクッション抱えて。うん、OK!」