scarlet
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2020/01/17
最終更新日:2021/07/25 22:41

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scarlet 第43章 消えていく温もり
〜臣side〜





〇〇と一緒に楽屋に戻ってくると、まだ誰もいなくて。


〇「あ…っ」


携帯を見た〇〇が少し慌てたような顔をした。


臣「どうした?」
〇「今市さん…、」
臣「あ。」


そういえばさっき、こいつのこと探してたっけ。


〇「仮眠室で寝てるから1時間経ったら起こしてほしい、って…。はっ!過ぎてる!行ってきます!」
臣「うん。」


〇〇はバタバタと楽屋を出て行った。


臣「ふぅ…。」


俺は椅子に座って一息ついて目を閉じた。


臣「……///」


……ダメだ///

さっきのあれこれがまだ生々しくて…、、


臣「はぁ///」


だってあいつ…
すげぇ可愛かったんだもん。


あんなとこでコソコソしながらしたせいか、お互いすげぇ興奮しちゃって、それがすげぇエロくて…。

ちょっと動いただけでも、めっちゃくちゃ気持ち良くてビビッた。


臣「あ…、///」


思い出しただけでまた勃ってる。
どんだけ…///


臣「////」


必死に息を詰めて快感を逃してるあいつの吐息とか…

蒸れて熱くなった二人の肌とか…

ぐちょぐちょに濡れて感じまくったお互いの身体とか…


思い出しただけで…、ほんとヤバイ…///


コンコン!


女「あ、臣くんしかいなーい!やったぁ♡」
臣「あ。」
女「お邪魔しまーす♡」


何度か共演してるアイドルの女の子が嬉しそうに入ってきた。


ガチャ。


臣「え…なんで鍵かけんの。」
女「うふふふ♡」


……ギシッ


女「会いたかったんだぁ♡♡」
臣「……。」


普通に膝の上に乗ってきたんですけど…。
おも…。


女「あれ、なんで臣くんおっきぃの?///」
臣「あ…。」
女「やだ、エッチ♡♡」
臣「……。」
女「いいよ…?もう、する…?///」
臣「……。」


これはお前で勃ってるんじゃありません。


女「久々だからいっぱい気持ち良くしてあげるー♡」
臣「いや、いい。」


俺のベルトに手をかけた彼女を、グイッと押し返した。


女「どうしたの!?」


そんな驚きます…?


臣「用事ないんなら帰って。」
女「用事は臣くんとイチャイチャすることだよ?♡」
臣「しないから。」
女「ここじゃやなの…?じゃあ仮眠室行く?♡」
臣「は?」
女「ここの仮眠室ってエッチに使う人多いでしょ?」
臣「え、そうなの?」


知らなかった。

女とヤる時はいつも場所なんて気にしてなかったから。


女「じゃあ行こ?♡」
臣「いや、行かない。」
女「どうしてぇ!?」
臣「……。」


お前とヤるよりさっきのあいつとのSEXを思い出してる方がよっぽど気持ちイイから。
なんて言ったらブチギレるだろうな…。


……つーか…
〇〇、隆二迎えに行ったけど…仮眠室って…大丈夫かな。

この女に変なこと聞いたせいで…気になるじゃん…。


女「ねっ!臣くんってばぁ!ちゃんとこっち見てよぉ!///」
臣「あ?」
女「エッチなこと…したくないのぉ?」
臣「うん、いらない。」
女「ええっ!!!」


だからなんでそんなに驚く。


……まぁ無理もないか。
寄ってくる女は手当たり次第食ってたもんな。


ガチャガチャ!


黒「あれ、鍵かかってる!」
佐「え、なんでだろ。」


おっ!助け舟が来た!


臣「ほら、スタッフ戻ってきたから出てって。」
女「え〜〜〜〜っ!」


女はめちゃくちゃ不満そうに鍵を開けて…


女「じゃあまた今度ねっ♡」


黒ちゃんと佐藤くんに見せつけるように、俺のほっぺにキスをして出て行った。


臣「……。」


さりげなく、手の甲でそれを拭う。


佐「登坂さん…、まさか…こんなところで…っ///」
黒「えっ!今の女と!?///」
臣「してないしてない!!誤解だから!!」
黒「ほんとですか?!」
臣「ほんとに!!」
佐「びっくりしたぁ〜〜〜〜」
黒「ほっぺにチューされてたから…。」
臣「誘われたけど断ったよ、ちゃんと。」
佐「誘われたんですね…こんな場所で…。」
黒「なんつー女だ…。」
臣「……。」


こんな場所と同じような場所で…ついさっきまでヤッてました。
とは、口が裂けても言えない。


直「あれ、まだ臣しかいない。」
岩「ほんとだ。」
佐「みなさんまだお買い物してるみたいです。」
岩「いいなー、俺も出たかったなー。」
臣「……。」


俺はもう一度ドカッと椅子に腰掛けて、目を閉じた。


「あっ、あっ、あっ…///」


……そう。
すっげぇ気持ち良さそうにピクピクして…


「んんん…っ!///」


俺をぎゅーぎゅーに締めつけるんだ。


「はぁ…はぁ、登坂さん…っ///」


岩「臣さん?」
臣「わぁ!///」


また一人で反芻してたら、いきなり声をかけられてびっくりした。


岩「寝てたの…?」
臣「いや、起きてるけど…」
岩「だって朝勃ちしてんじゃん…。いや、朝じゃないか、昼勃ち…?」
臣「……///」


だって頭の中のあいつがエロいから!
可愛いから!


岩「あっ!挟んで隠した!w」
臣「ふん///」


ああ…、また抱きたくなってる。
どうなってんだ、俺はほんとに///
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