〜臣side〜
黒「登坂さん…めちゃくちゃ眠そうですね…。」
臣「うーん…眠いっていうか…、ちょっと疲れてるw」
まぁ悪くない倦怠感なんだけど。
黒「疲れてるんですか!?大丈夫ですか?!」
臣「大丈夫。ちょっとヤリすぎただけ。」
黒「やり…すぎ…、?」
臣「うん。すっげぇ欲しがられちゃって♡」
黒「そ、そ、それって…やらしい話ですか!?///」
臣「アタリーーーー♡」
黒「////」
俺の冗談に、黒ちゃんは顔を真っ赤にして黙り込んじゃった。
黒「そうですか…、登坂さんは昨夜、そんなに熱い夜を…、///」
臣「うん。なんなら今朝もね。」
黒「今朝…っ!?///」
臣「うん、ついさっきまで。」
黒「やらしいことしてたんですか?!///」
臣「うん♡」
黒「////」
あ、また黙り込んじゃったw
臣「……冗談だよ?w」
なんつって。ほんとなんだけど。
黒「登坂さんは…、欲しがられたら…喜んじゃうんですか…?///」
臣「はい!?w」
黒「だって、話しながら…嬉しそうだから…///」
臣「うーん…、」
……まぁ俺の場合、あいつに限りだけど。
臣「うん。だって可愛いじゃん。」
黒「え!?」
臣「俺のこと欲しがってくれんの。そりゃ応えたくなるよ。」
黒「////」
臣「そんなに俺が欲しいのか、こんにゃろーー♡ つってね。」
黒「なんですか、そのラブラブは///」
臣「ま、全部妄想だけどね。」
黒「はぁ!?///」
臣「冗談だって言ったじゃんw」
黒「もうっ!登坂さんってほんとわかんない!///」
臣「俺のプライベートはわかろうとしなくていいよw」
黒「もぉ〜〜〜〜!///」
人に言えるような関係じゃないからな、俺たちは…。
わかってるんだ。
それでもいい。
俺はあいつのそばにいてやりたい。
黒「ホテルにチェックインしたらすぐに出発して、監督との会食です。」
臣「ほーーい。」
ソウルに着いて荷物を置いて。
とりあえずあいつにLINEを送っておいた。
「着いたぞ✈️」
あいつは今頃何してるかな。
俺は明日明後日と二日間、MVの撮影。
いつも男性監督に撮ってもらうことが多いんだけど、今回は久々に女性だからどんな仕上がりになるか楽しみ。
臣「初めまして。」
レストランに着いて挨拶をしたら、監督はニッコリ笑って俺に握手を求めた。
黒「すごく美人な方ですね!///」
臣「そうだねーw」
黒ちゃんがこっそり耳打ちしてきた。
それから食事は楽しく進んで、通訳の人に間に入ってもらいながら、色々会話も弾んだ。
女「本当に貴方は美しい。綺麗な男だ。」
臣「はは、ありがとうございますw」
通訳の人の日本語がぎこちなくて、たまに笑いそうになるんだけどw
女「この後は部屋を用意している。そちらで話の続きを。」
臣「へ?」
部屋ってなんだ?
思わず黒ちゃんの顔を見るけど「はて?」って顔をしてる。
女「いい作品を作るためには私たちがもっとお互いを知らなければ。身体と身体で。」
臣「……っ」
そういう意味か。
黒「え、それって…、」
女「あなたは帰っても大丈夫。」
黒「……っ」
女「では登坂さん、行きましょう。」
臣「……。」
通訳の後ろで、監督はニッコリと俺に誘う目線を送ってきた。
臣「すみません、僕は男性が好きなんです。」
女「……は!?」
臣「そう伝えていただけますか?」
女「……っ」
通訳は目を丸くして俺を二度見した後、監督にそれを伝えたみたいで。
監督はオーマイガーみたいなリアクションしてるw
臣「あなたはとても魅力的で素敵な女性です。僕がそういう嗜好なばかりにすみません。」
通訳の言葉を聞いて、監督はやれやれみたいな顔をして、笑いながら出て行った。
黒「……登坂さん…ゲイだったんですね…。」
臣「コラ!w」
黒「見事な断り方でしたね。あれなら女としてのプライドも傷つけないし。」
臣「そう?良かった。」
黒「でも登坂さんがゲイだったとは…。」
臣「だーかーらー!w」
俺は黒ちゃんのおでこをコツンと叩いた。
臣「俺は女が大好きだっつーの!w」
黒「そうですよね、知ってますw」
臣「知ってるんかいw」
黒「だって日替わりで女がいるくらいだし…。」
臣「ああ、お弁当のね、w」
まだそれ信じてんのねw
臣「さ、今日はもう疲れたからホテル帰って休もーっと。」
黒「そうですね、明日に備えて!」
臣「うん。」