scarlet
scarlet

いいね489 コメント35 ( 2 )
発行者:新菜
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2020/01/17
最終更新日:2021/07/25 22:41

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
scarlet 第7章 切り傷
〜臣side〜







ふと目が覚めたら、右腕が重くて。



臣「…ん……、?」



ゆっくりそっちに顔を向けたら、〇〇の寝顔が目の前にあった。


臣「……っ」


そっか、そうだった。
こいつが落ちないように腕枕してやってたんだった。

……まぁ重いって言っても痺れるほどじゃないからいいんだけど。


でも俺が終わった後に女に腕枕してやるとか…俺らしくなさすぎて笑えてくる…。


いや、そうだよ、このベッドが狭いからであって、別にこいつが特別とかそんなわけじゃ…、、


〇「ん…ん…、」
臣「わっ…だから落ちるっつーの!」


反対側へ寝返りをしようとした〇〇を慌てて抱き寄せた。


……暑いのかな?

少し涼しくしてやろうと布団を持ち上げたら、〇〇はそのまま俺の身体にくっついてきた。


臣「////」


白くて柔らかい身体。
こいつの身体は、ほんとに気持ちイイ…。


触ってるだけでも気持ちいいし…
どこもかしこも感じやすくて可愛いし…
ナカは……、、

……ほんとヤバイくらい気持ちイイんだよ、///


臣「はぁ…、///」


昨日はシラフだったせいか、やたらと恥ずかしがってたよな、こいつ…。


でも…だんだん気持ち良くなってくにつれて、恥ずかしがってる暇もないくらい、感じまくってて…

すげぇ可愛かった…///



…………はぁ、俺…何やってんだろな。



“……隆二だと…思えばいいじゃん…。”


あんなこと言って。



“セカンドバージンって言葉、知ってる?”


よくわかってないこいつを騙すみたいに…。



“隆二とそういう関係になれるまで…俺のこと、利用させてやるよ。”


とか言って。



めちゃくちゃなこと言ってる自覚はあったけど…

それでもいいから。
もうなんでもいいから。

〇〇をもう一度抱きたかった。


抱きたくて、仕方なかったんだ…。



“そ…こ…、ッ、…だめ…ぇっ///“


ゾク…、


“…あ、っ、あっ…!あぁ…っ!///“


ゾクゾク…、、



臣「はぁ…///」



……ダメだ。
思い出すだけで身体が興奮してる…。


目元をとろけさせながら感じてる顔…。

泣きそうになりながら甘く啼く声…。

必死に俺の腕を掴みながら、息を止めてしまう姿…。


そのどれを思い出しても、強烈な快感の記憶と繋がってしまう。



臣「////」



くそ…っ。

また抱きたくなってんじゃん…。



……つーか今何時だよ。



臣「……あ。」


携帯を取ろうとしたら〇〇がぴくっと動いた。


〇「ん…ぅ……」
臣「ごめん…、起こしちゃった…?」


まだ眠たそうにゆっくり開いた瞳は、そのまましばらくポーッとした後、目の前の俺をやっと認識して、固まった。


〇「は…、う…、///」
臣「なんだよ…w」


オロオロしながら布団の中の身体ももぞもぞ動かしてる。


臣「……また裸だから恥ずかしいとか言う…?w」
〇「……コクン///」
臣「ばーか…w」


真っ赤になって頷いたのが可愛くて、思わず抱きしめちゃった。


つーかなんで俺さっきからこんな優しい口調で話してんの…?


〇「また…腕枕…してくれてたんです…か…?///」
臣「うん…。」
〇「……ありがとう…ございます…///」
臣「……っ」


礼を言った〇〇はそのまま俺の胸で顔を隠した。


臣「////」


なんだよこれ…可愛いな…


臣「なに…?甘えてんの…?///」
〇「はっ…!そういう…わけでは…!///」


慌てて離れようとする〇〇を、俺はもう一度抱き寄せた。


臣「別にいいけど、甘えてても…///」
〇「////」


…って、だからなんで俺はこいつをこんな甘やかしてんだよ!

……はぁ、なんか調子狂うな…もう///


〇「あ、あの…、さっきから…なんか…当たってるんですが…、こ、これは…もしや…、その…///」
臣「あ?///」


うっせーな///

こんなくっついてたらそりゃ当たんだろーが!


臣「ただの朝勃ちだから気にすんな///」
〇「は、はい…///」


……ほんとは違うけど。

少し早く目が覚めて…昨夜のお前を思い出してまたこうなったなんて言えるか!


いつもだったら朝起きて女がいる時はすぐにしゃぶらせてたけど…
こいつにそんなこと、させらんないし…。


〇「あの…、……登坂さんも…すぐに寝ましたか…?///」
臣「あ?」
〇「昨日…、その…、///」
臣「終わった後?」
〇「はい///」


お前は毎回意識を失うように寝てるもんな。


臣「割とすぐ寝たけど…。」
〇「そう…でしたか///」
臣「……お前、昨日のはさすがに覚えてる?」
〇「えっ!?///」
臣「いや、初回はすげぇ酒入ってたからうろ覚えだったじゃん。」
〇「////」
臣「昨日はどうなの。」
〇「////」


俺の質問に〇〇は真っ赤になって黙り込んだ。


臣「ちゃんと覚えてんの?」
〇「……えっと、なんとなく…///」
臣「なんとなくー!?」
〇「いえ、あの、その…、いっぱいいっぱいだったので…///」
臣「いっぱいいっぱい?」
〇「気持ち良くて…仕方なかった…こと…だけは…覚えてます///」
臣「……っ///」


一番大事なそれをちゃんと覚えてんならいーや。


〇「でも、気持ち良くなると…何も考えられなくなるので…記憶が…、///」
臣「他のことは覚えてられないほどとにかく気持ち良かったんだ?」
〇「////」


あーあ、可愛いな…くそ///


ほんと感じやすいもんな、こいつ…。

全身で素直に感じて、その身を紅く染めて。


そんなの見たら…もっと気持ち良くしてやりたくなるし…、もっともっと色んなこと、教えてやりたくなる///


〇「何…考えてるんですか…?」
臣「んー……、…エロいこと。」
〇「えっ///」
臣「……お前は何考えてんだよ。」
〇「私…は…、……登坂さんが優しいと…調子狂うなぁ…って///」
臣「はぁ?」


調子狂ってんのはこっちだっつーの!///
63
最初 前へ 60616263646566 次へ 最後
ページへ 
TOP