〜臣side〜
ふと目が覚めたら、右腕が重くて。
臣「…ん……、?」
ゆっくりそっちに顔を向けたら、〇〇の寝顔が目の前にあった。
臣「……っ」
そっか、そうだった。
こいつが落ちないように腕枕してやってたんだった。
……まぁ重いって言っても痺れるほどじゃないからいいんだけど。
でも俺が終わった後に女に腕枕してやるとか…俺らしくなさすぎて笑えてくる…。
いや、そうだよ、このベッドが狭いからであって、別にこいつが特別とかそんなわけじゃ…、、
〇「ん…ん…、」
臣「わっ…だから落ちるっつーの!」
反対側へ寝返りをしようとした〇〇を慌てて抱き寄せた。
……暑いのかな?
少し涼しくしてやろうと布団を持ち上げたら、〇〇はそのまま俺の身体にくっついてきた。
臣「////」
白くて柔らかい身体。
こいつの身体は、ほんとに気持ちイイ…。
触ってるだけでも気持ちいいし…
どこもかしこも感じやすくて可愛いし…
ナカは……、、
……ほんとヤバイくらい気持ちイイんだよ、///
臣「はぁ…、///」
昨日はシラフだったせいか、やたらと恥ずかしがってたよな、こいつ…。
でも…だんだん気持ち良くなってくにつれて、恥ずかしがってる暇もないくらい、感じまくってて…
すげぇ可愛かった…///
…………はぁ、俺…何やってんだろな。
“……隆二だと…思えばいいじゃん…。”
あんなこと言って。
“セカンドバージンって言葉、知ってる?”
よくわかってないこいつを騙すみたいに…。
“隆二とそういう関係になれるまで…俺のこと、利用させてやるよ。”
とか言って。
めちゃくちゃなこと言ってる自覚はあったけど…
それでもいいから。
もうなんでもいいから。
〇〇をもう一度抱きたかった。
抱きたくて、仕方なかったんだ…。
“そ…こ…、ッ、…だめ…ぇっ///“
ゾク…、
“…あ、っ、あっ…!あぁ…っ!///“
ゾクゾク…、、
臣「はぁ…///」
……ダメだ。
思い出すだけで身体が興奮してる…。
目元をとろけさせながら感じてる顔…。
泣きそうになりながら甘く啼く声…。
必死に俺の腕を掴みながら、息を止めてしまう姿…。
そのどれを思い出しても、強烈な快感の記憶と繋がってしまう。
臣「////」
くそ…っ。
また抱きたくなってんじゃん…。
……つーか今何時だよ。
臣「……あ。」
携帯を取ろうとしたら〇〇がぴくっと動いた。
〇「ん…ぅ……」
臣「ごめん…、起こしちゃった…?」
まだ眠たそうにゆっくり開いた瞳は、そのまましばらくポーッとした後、目の前の俺をやっと認識して、固まった。
〇「は…、う…、///」
臣「なんだよ…w」
オロオロしながら布団の中の身体ももぞもぞ動かしてる。
臣「……また裸だから恥ずかしいとか言う…?w」
〇「……コクン///」
臣「ばーか…w」
真っ赤になって頷いたのが可愛くて、思わず抱きしめちゃった。
つーかなんで俺さっきからこんな優しい口調で話してんの…?
〇「また…腕枕…してくれてたんです…か…?///」
臣「うん…。」
〇「……ありがとう…ございます…///」
臣「……っ」
礼を言った〇〇はそのまま俺の胸で顔を隠した。
臣「////」
なんだよこれ…可愛いな…
臣「なに…?甘えてんの…?///」
〇「はっ…!そういう…わけでは…!///」
慌てて離れようとする〇〇を、俺はもう一度抱き寄せた。
臣「別にいいけど、甘えてても…///」
〇「////」
…って、だからなんで俺はこいつをこんな甘やかしてんだよ!
……はぁ、なんか調子狂うな…もう///
〇「あ、あの…、さっきから…なんか…当たってるんですが…、こ、これは…もしや…、その…///」
臣「あ?///」
うっせーな///
こんなくっついてたらそりゃ当たんだろーが!
臣「ただの朝勃ちだから気にすんな///」
〇「は、はい…///」
……ほんとは違うけど。
少し早く目が覚めて…昨夜のお前を思い出してまたこうなったなんて言えるか!
いつもだったら朝起きて女がいる時はすぐにしゃぶらせてたけど…
こいつにそんなこと、させらんないし…。
〇「あの…、……登坂さんも…すぐに寝ましたか…?///」
臣「あ?」
〇「昨日…、その…、///」
臣「終わった後?」
〇「はい///」
お前は毎回意識を失うように寝てるもんな。
臣「割とすぐ寝たけど…。」
〇「そう…でしたか///」
臣「……お前、昨日のはさすがに覚えてる?」
〇「えっ!?///」
臣「いや、初回はすげぇ酒入ってたからうろ覚えだったじゃん。」
〇「////」
臣「昨日はどうなの。」
〇「////」
俺の質問に〇〇は真っ赤になって黙り込んだ。
臣「ちゃんと覚えてんの?」
〇「……えっと、なんとなく…///」
臣「なんとなくー!?」
〇「いえ、あの、その…、いっぱいいっぱいだったので…///」
臣「いっぱいいっぱい?」
〇「気持ち良くて…仕方なかった…こと…だけは…覚えてます///」
臣「……っ///」
一番大事なそれをちゃんと覚えてんならいーや。
〇「でも、気持ち良くなると…何も考えられなくなるので…記憶が…、///」
臣「他のことは覚えてられないほどとにかく気持ち良かったんだ?」
〇「////」
あーあ、可愛いな…くそ///
ほんと感じやすいもんな、こいつ…。
全身で素直に感じて、その身を紅く染めて。
そんなの見たら…もっと気持ち良くしてやりたくなるし…、もっともっと色んなこと、教えてやりたくなる///
〇「何…考えてるんですか…?」
臣「んー……、…エロいこと。」
〇「えっ///」
臣「……お前は何考えてんだよ。」
〇「私…は…、……登坂さんが優しいと…調子狂うなぁ…って///」
臣「はぁ?」
調子狂ってんのはこっちだっつーの!///