玲奈がTシャツを脱ぎ終わると、借り物競走に参加しているその女子生徒は引っ手繰るように玲奈の手からTシャツを奪い取り、
急いでゴールに向かって走り去っていった。
「あぁ・・・いやぁ・・・」
応援席の最前列で上半身がブラだけの姿になってしまった玲奈は、恥ずかしそうに両手でブラを隠していた。
「先生、すっごい綺麗な胸してるね」
「ブラはやっぱり純白なんだね」
「ねえねえ、そんなに隠さないで私達に先生の綺麗な胸を見せて下さいよ~」
女子生徒達は、玲奈の両手から零れ出た豊満な胸の谷間を興奮した様子で見ながら、背中側からブラを少し引っ張るなどして楽しんでいた。
「お願い、先生の方は見ないで。みんなで借り物競走を応援しましょ」
玲奈は、近くに座る女子生徒達の視線も恐かったが、少し離れた場所から向けられる男子生徒達のギラギラした視線も気になった。
お願い、早く借り物競走が終わって、私のTシャツを返して・・・。
さっきまで大きな声で声援を送り続けていた姿は影を潜め、玲奈は祈るような気持ちでグラウンドを見つめていた。
それからまた暫くした頃だった。今度は一人の男子生徒が応援席にいる玲奈の方に向かって走って来たのだ。
その彼もまた玲奈のクラスの生徒で、玲奈の前で立ち止まると手に持っている紙を示した。
『紺色のモノ』
紙にはそう書かれてあった。そして彼の視線の先には玲奈が今穿いている紺色のジャージのパンツがあったのだ。