STIGMA Side-Koichi Vol.2
第8章 7
「ぼくのかわりなんて……」
ぼくはからだをつっぱってやっと言った。
「なかなかいないね。でもつくる。お前よりよく言うことをきくみだらな子を。私はほしいと思ったものは必ず手に入れる。さよなら幸一」
ぼくは玄関を押し出され、ドアが閉まった。ぼくは外に出されたのに、冷たいろうやに放り込まれた気分になった。
結局ぼくは……ぼくはそれから四日、土曜日までしかもたなかった。学校のない日、誰もいない家で、ぼくは何をしていればいいっていうんだろう。ずっとつながっていたのは、おじさん一人。どんなにひどいことになるとしても、ぼくはおじさんについていくしかないと思った。人間じゃなくてもいい。どれいでも、ペットでも、かわりのいないぼくをみとめてくれさえすれば。
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NIGHT
LOUNGE5060