翌朝、いつも通り登坂さんを先に迎えに行こうとしたら…
今市さんから「俺先に迎えに来て」ってLINEが来てて。
どうしたのかなって思って、言われた通りに今市さんの家に先に向かったら…
隆「おはよ…///」
少しもじもじしながら乗り込んできた今市さんは、そのまま後ろから私の頬にチュッとキスをした。
〇「え…?///」
隆「いいよ、出して。」
〇「!??///」
パニックになりながら、車を外に出したら…
隆「今度からさ、俺先に迎えに来てよ…///」
今市さんがぼそっと呟いた。
隆「だって…最近臣もちゃんと起きてるし、別に臣先じゃなくてもいいじゃん?」
〇「はい、確かに…。」
隆「俺先に迎えに来てくれたら…こうして少しでもシロちゃんと二人になれるから。」
〇「え…?」
隆「////」
〇「////」
どくん…どくん…どくん…
嬉しさと期待で、胸が弾んでる。
〇「わかり…ました///」
隆「へへ、ありがとう…///」
どうしよう、顔がニヤけちゃう。
臣「はよ…、って、あれ?なんで隆二乗ってんの?!」
いつも通り車に乗り込もうとした登坂さんは、先に乗ってる今市さんを見て驚いてる。
隆「あんねー、今日から順番交代w」
臣「は?!」
隆「俺が先に迎えに来てもらうの。」
臣「は?なんで?」
隆「別にいいじゃん。俺が先でも。」
臣「いや、いいけど…。」
少し顔をしかめた登坂さんは、事務所に着いて車を降りる時に、今市さんにはわからないようにまた私の首根っこを捕まえた。
臣「昼、説明しろ。」
〇「はい…、///」
それから二人はレコーディングが始まって、私は事務作業を片付けて。
お昼を過ぎた頃、お弁当とはちみつレモンを持ってレコーディングルームに向かうと、私を見つけた今市さんが嬉しそうに立ち上がった。
隆「シロちゃん!♡」
〇「お疲れ様です///」
そんな笑顔で迎えられたら、嬉しくてニヤけちゃう。
〇「これ、今日のお弁当です。」
隆「今日も作ってくれたの?嬉し過ぎる!!」
〇「あと、これ…、喉疲れたら食べてください。レモンのはちみつ漬けです。」
隆「えっ…」
今市さんはそれを受け取ると、しばらく私の顔をじっと見つめた。
隆「……ありがとう、ほんとに…。」
〇「いえっ…」
隆「ありがとう。」
今市さんはしみじみそう言って、私のほっぺを優しく撫でてくれた。
隆「シロちゃん今日はお弁当一緒に食べれるの?」
〇「あ、いえ、えっと…」
後ろで登坂さんが私をギロリと睨んでる。
〇「今日もちょっと仕事しながら食べたいので、ごめんなさい。」
隆「なーんだ、ちぇっ」
私がぺこりと頭を下げて部屋を出ると、すぐに登坂さんがついてきて、誰もいない会議室に押し込まれた。
ガチャン。
臣「さ、説明してもらおうか。」
〇「……///」
なんでこんなに偉そうなのかな、この人は。
私は登坂さんの分のお弁当を渡して、その隣にゆっくり腰かけた。
そして、昨日と今朝の出来事を、全部聞いてもらった。
臣「ふーーーん?」
〇「////」
これって、どうなんだろう。
登坂さんはどう思うかな?
私、今市さんを好きになってもいいと…思いますか…?
臣「昨日も今日もあの車の中でチュッチュしたわけだ。」
〇「……ハイ///」
臣「隆二も好きなんじゃん?お前のこと。」
〇「……っ///」
登坂さんにまでそんなこと言われたら…
ほんとに期待しちゃいそうだよ…どうしよう。
臣「今日はこれで我慢しとく、ってことはさ、この先それ以上のことするって宣言なわけじゃん?」
〇「!!!」
臣「キスで終われない夜が来るな、こりゃ。」
〇「////」
今市さんと…そんなことする日が…
ほんとに…来るのかな?///
〇「どうしよう…気絶しちゃう…///」
臣「また言ってる。あほw」
だって…
キスだけでパニックになってるのに…
私にはハードルが高過ぎるよ…///
臣「だから俺が練習してやってんだろが。ほら、食い終わったんならとっとと来い。」
〇「あ…っ///」
また登坂さんに腕を引かれて、膝の上に抱っこされちゃった。
臣「キス、上手くなってきたから…隆二にもしてやれば?w」
〇「えっ、私…上達しましたか!?///」
臣「最初よりは。」
〇「////」
なんだか嬉しい…。
臣「ほら、俺のこと気持ち良くしてみろよ。」
〇「……はい…、頑張ります///」
目を閉じた登坂さんの唇に…自分の唇を少しずつ近付けて…
……ちゅ、ッ
チュ、……チュ、っ、……ぺ、ろ
教えてもらった通り、キスを続けたら…
登坂さんの唇が少し開いて、私を迎え入れてくれた。
〇「ん…、っ///」
ちゅ、ぱっ…、れろ…っ、
〇「んふ…ぅ///」
クチュクチュと音を立てながら、絡み合う舌と舌。
登坂さんの柔らかい動きに、うっとり気持ち良くなって…
気付けば夢中になってる自分がいる。
〇「はぁ、…///」
濡れた唇が、一瞬、離れたら…
登坂さんは熱い瞳で私を見つめながら、
スカートの中に手を滑り込ませてきた。
〇「あっ、///」
また触られちゃうって思って、思わず腰を引いたけど…
登坂さんの手に強引に引き戻されて。
臣「脚開け、命令。」
〇「////」
逆らえないような口調で、そう言われた。