scarlet
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2020/01/17
最終更新日:2021/07/25 22:41

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scarlet 第7章 切り傷
〜臣side〜






隆「え…、なんで臣が先に乗ってんの?」


車の中に俺を見つけて、隆二が少し不満そうにそう言った。


〇「えっと…、あの…、」


俺が昨日こいつの家に泊まったから、なんて言えるわけないしな。


臣「俺の忘れ物届けてもらったから。」
隆「あ、そうだったんだ…。」


キス出来なくて残念だったな。


隆「今日はメンバー会議終わった後はシロちゃんは俺の現場だもんねー♡」
〇「はい!よろしくお願いします!」
臣「……。」


ほんとだ。
隆二の撮影に同行ってなってる。


俺はスケジュールを見終えて携帯をポッケにしまった。


隆「撮影何時に終わるかわかんないけどさ、もし早く終わったら…、、今日はご飯作ってくれる…?」
〇「えっ…」
隆「ダメ…?」
〇「あ、いえ、あの…えっと、はい!早く終われば…作らせてください!」
隆「やったーーー!♡」
臣「……。」
隆「昨日は臣の仕事に邪魔されたからさーw」
臣「悪かったな。」


仕事なんて嘘だけど。


隆「シロちゃんのご飯食べると元気出るんだよねー♡」
〇「ありがとうございます///」


それから事務所に着いて先に車を降りると…、全然二人が降りてこないから後ろを振り返ったら、隆二が俺に見えないように〇〇にキスしてるのが見えた。


臣「……っ」


俺は見てないフリをしてすぐに前を向いたけど…


隆「へへへ///」
〇「////」
隆「明日はちゃんと俺先に迎えに来てね?」
〇「は…い、///」


そんな二人の会話が、うっすら聞こえてきた。






女「あ、臣さぁん♡ おはようございまぁす♡」
臣「……はよ。」
女「臣さん、いつ呼んでくれるんですかぁ?ずっと連絡待ってるのにぃ〜」
臣「……。」


なんだっけ。
最近しゃぶらせた後輩だっけ?


女「臣さんのおうち、遊びに行きたいです♡」
臣「はいはい今度ね。」
女「あんっ!」


俺は女を適当にあしらってそのまま会議室に向かった。


健「お、臣ちゃんおはよ。」
臣「はよ…。」
健「あれ?隆二は?」
臣「知らね…。」


まだあいつとチュッチュチュッチュしてんじゃねぇの。


〇「おはようございます!」
佐「あ、シロちゃん、おはよ!」
隆「おはようございまーす。」
健「あ、隆二来た来た。お前がこの間言うてた漫画さー、」
臣「……。」


〇〇のリップが全然崩れてない。
軽いキスしかしてねぇのかな。

……って、どうでもいいけど、そんなこと。



それから7人揃って会議が始まって。


今日は大した内容じゃなくて、簡単な打ち合わせと決定事項の共有くらい。

あとは最後に、次出すシングルのジャケ写をどれにするかの投票。


N「マネージャー陣も投票してよ。」
佐「えっ!僕もですか!?」
N「うん、清き一票をどうぞw」
佐「えええっ!」


マグネットを渡された佐藤くんはオロオロしてて。


臣「……。」


俺は断然コレがいい。絶対。

そう思って一番右の写真にマグネットを貼ろうとしたら…


臣「あ。」
〇「あ。」


〇〇と丁度手がぶつかった。


臣「お前も…これ?」
〇「はい。迷うことなく…。」
臣「だよな。断然これ。」


俺らが話してたら、後ろから直己さんがヌッと腕を出してきた。


直「二人とも気が合うねぇ。でも俺はこっちw」


直己さんは俺らの横の写真にマグネットを貼った。


直「感性が似てるんじゃない?」
臣「は!?こいつが真似してきただけだし!」
〇「真似なんてしてませんよ別に!」
直「仲良いもんねーーw」
臣「別に仲良くなんかないし!!///」
〇「そうですよ!登坂さんとなんて!///」
直「くくくくっw」


直己さんは肩を揺らして笑ってる。
意味わかんねぇ。


臣「俺はこのデザインのここがいいな、って。」
直「ほぉ?」
臣「ここからのラインがスタイリッシュで。」
〇「ここが透過されてるのも余計にいいですよね。」
臣「そうなんだよ、すげぇ綺麗。」
〇「今までにない感じでいいな、って…。」
臣「そう、新しい感じ!」
直「……やっぱ…仲良しじゃん…ww」
臣「だからそんなんじゃ…」
〇「そんなんじゃないです!///」


〇〇は俺を見てプイッと目を逸らした。


……むに!


〇「何するんですか!///」
臣「別に?」


ムカついたからウエストを摘んでやったら怒ってこっちを向いた。


むに!!


臣「何してんだコラ。」
〇「ふん…///」


仕返しと言わんばかりに俺の二の腕を摘んできたし。


むに!!

むに!!


臣「なんなんだよ!」
〇「そっちこそ!」


むにむに摘み合ってる俺らを見て直己さんがまた笑ってるし。
もう!


隆「さ、シロちゃん、撮影行くよーーー♡」
〇「あ、はいっ!」


会議が終わると隆二が〇〇を連れてって…

俺はいくつか確認作業があるから上のフロアに向かった。




女「あ、登坂さん、お疲れさまです///」
臣「お疲れ。」
女「あの…、最近お忙しいですか…?///」
臣「は?なんで?」
女「あまりご連絡いただけなくなったので…///」
臣「……。」


そういえば何回か家に呼んだっけ、この子。
どこの部署か忘れたけど。


女「あの…私はいつでも大丈夫ですので、ご連絡お待ちしてます///」
臣「はーい…。」


つまりいつでも俺とヤリたいってわけね。


……なんだかなぁ。

今までは来る者拒まずでヤリまくってたけど…
最近それじゃ満たされなくなってきてたし。


……〇〇を抱いて、あんな快感を知ったら…、、
他の女なんて抱く気にならない。


なんでなんだろ?

よくわかんねぇけど…ま、いーや。
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