ごめんね
ごめんね
完結
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2021/05/08
最終更新日:---

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ごめんね 第1章 気付いてしまった気持ち
〜直人side〜







隆「あ!❀❀ちゃん!」
❀「おはようございます。」
直「え、誰…?」


初めて彼女に会った時。
まるで身体に電流が走ったようだった。


隆「ほら、前に言ってた岩ちゃんの幼馴染の女の子です。」
直「え、…めっちゃ…可愛いじゃん///」


思わずそんな本音が口からこぼれるくらい、彼女は可愛かった。


隆「そうなんすよ!可愛いんすよ!」
直「初めまして、直人です///」
❀「初めまして、❀❀です!よろしくお願いします。」
直「うん///」


差し出した手を、ふわりと握ってくれた華奢な手。

彼女はそのまま仕事に戻ってしまったけれど、俺はしばらく呆然と立ち尽くしていた。


彼女の笑顔と、握手した感触が、あまりにも甘やかで。


その後すぐに、臣も彼女を狙ってるってわかったけど、俺は引く気なんてサラサラなかった。
むしろ逆に燃えた。

女に不自由してない臣ですら、狙いたくなるような女。
それくらい彼女はすごく魅力的なんだ。


久しぶりに見たよ、あんな可愛い子。
人工的な可愛さならそのへんにいくらでもいるけど、彼女は天然物だ。


ああ…、こんな高揚感は久々だ。
本能が疼くような、ドキドキわくわくする気持ち。


岩ちゃんは彼女とは男女の関係にはなりえないって言ってたけど。
幼馴染としてしか見てないって言ってたけど。

バカだなぁ…。
あんな上玉がそばにいるのに何言ってんだろ。
勿体なすぎるだろ。


俺と臣が彼女をべた褒めするあまり、隆二や健二郎もちゃっかり参戦してこようとして。
でも別にいい。

彼女を堕とすのは俺だから。


臣「今日こそLINE教えて!」
❀「え?」
臣「交換しよ!」
❀「すいません、仕事中なんで。」
臣「今、手ぇ空いてんでしょ?いいじゃん!」
❀「空いてません!ほら!」


彼女は臣には全く興味がなさそうで。

そんな女の子は滅多にいないから、面白くて。
余計に俺の興味をそそった。


臣「言っとくけど俺諦めないから。」
❀「えーーー。」
臣「こんなに手応えないの初めてだわw」
❀「私もこんなにしつこい人初めてです。」


すっげぇ迷惑そうに返事した彼女。
そんな顔すら可愛い。


直「ねぇ❀❀ちゃん、岩ちゃんのマッサージ終わったらちょっとこっちおいでー。」
❀「え?あ、はい!わかりました!」


突然呼び寄せた俺に、彼女は少し不思議そうな顔をしつつも、素直に俺の隣にやってきた。


直「❀❀ちゃんさぁ、」


俺はゆっくりと彼女の耳に唇を寄せた。


❀「!??///」


ほら、やっぱりw


直「くくく…、❀❀ちゃん可愛いねぇ?w」
❀「////」


真っ赤に染まった彼女の頬。
可愛すぎて、笑いが止まらない。


臣はストレートに口説く事しか知らないから、ダメなんだよ。
まぁそれで通用する女しか相手にしてこなかったせいかもしれないけど。


俺ならいくらでも、彼女の心を動かせる。

……ほら。


❀「え…っ、///」


俺が彼女の耳元で囁くたびに、彼女は顔を真っ赤にさせて、戸惑いながら。
俺に心を開いていくんだ。


直「あはははっw」
❀「もう、///」
直「ほんと可愛い、❀❀ちゃんw」
❀「////」


可愛くて思わず彼女の頭を撫でると…
そんな俺たちを、岩ちゃんが遠くからじっと見ているのがわかった。

きっと動揺してるんだろう。


その証拠に、翌日。
俺が彼女と連絡先を交換済みだって知った岩ちゃんは、明らかに面白くなさそうだったし。

俺が彼女を飲み会に呼ぼうと言ったら全力で拒否してきた。


臣「もしかして岩ちゃん、あれじゃねぇの?なんとも思ってなかった女友達が周りに可愛いとか言われてんの見ていきなり自分も気になり始めちゃう定番のやつじゃないの?w」


ああ、さすが臣。よくわかってんじゃんw


隆「あああ!そゆこと?!」
健「なんや!独占欲かいな!やっぱり❀❀ちゃんは俺のモンってか?!」


そう。
岩ちゃんは今更気付き始めてる、彼女の魅力に。
そして戸惑ってるんだ。


岩「違いますよ、なんすかそれw」


言っとくけど、今更気付いたってもう遅いよ。

彼女は俺が堕とすって決めたから。


それから翌日。
彼女は約束通り、俺たちの飲み会に参加してくれた。


直「はいはい、❀❀ちゃんは俺の隣だよー。こっちおいでー♡」
❀「えっ、」


ああ、また岩ちゃんが面白くない顔をしてるw


臣「ちょっと直人さん!ずるいですって!じゃあ俺はこっち隣!」
直「あはははw」


結局俺と臣で、彼女を挟む形で座って。

でも隆二も健二郎も、隙あらばって感じで彼女を狙ってるのがわかる。


直「はい、カンパーイ!」


酒を飲み始めると、彼女は臣がうざいのか、ずっと俺の方を向いて俺と会話してくれていた。


臣「ちょっと!俺とも話そうよ!」
❀「だって登坂さんしつこいんだもん。」
臣「ね、」
❀「やだ!離して!」
直「ぶっw」


臣は無理やり彼女の手を繋いで、振りほどかれたw


隆「ここまで邪険にされる臣、初めて見たかもw」
健「いっつもモテて調子乗ってるからたまにはええねん、ザマーミロw」
臣「おい!!」


臣はバカだなぁ。

彼女の心を動かすなんて、こんなに簡単なのに。


直「ねぇ、❀❀ちゃん…?」
❀「……っ」


俺はまた、彼女の耳元に唇を寄せる。


❀「////」


ほら、すぐに真っ赤に染まる彼女の頬。


直「ねぇ、なんでそんなに可愛いの?w」
❀「……っ///」


今すぐ食べちゃいたいくらい可愛くてたまんないよ。


ああ、男の本能が疼いて仕方ない。


早く、俺のものになって。

君のすべてを、俺に見せてよ。
5
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