〜直人side〜
臣「はぁ?!マジっすか!?」
直「マジです♡」
隆「すっげぇ直人さん!信じらんねぇ!」
臣「うっわ〜〜〜!やられた!マジでやられた!」
健「まさか直人さんが落とすとは…」
臣「ショック…。」
俺が❀❀ちゃんと付き合った報告をしたら、みんなびっくりしてて。
臣は明らかに落胆していた。
隆「なんで?どうやって?」
臣「ほんとそれ聞きたい。どうやって付き合ったんすか。」
直「どうやってって…。別に普通だよ。好きだから好きだって伝えて、付き合おうって言ったら、うんって。」
臣「うわぁ〜〜〜〜〜!!」
健「❀❀ちゃんも直人さんのこと好きやったんかなぁ。」
隆「いいなぁ〜〜直人さん。」
直「へへへ、どーもw」
隆二と健二郎は素直に羨ましがってて。
一人でウキウキしてる俺を、岩ちゃんはただ静かに見つめていた。
でも。
それからすぐに。
岩「直人さん、ちょっといいっすか。」
って、別室に呼び出された。
直「なになに?w」
岩「……。」
直「俺と❀❀ちゃんのこと、❀❀ちゃんからも聞いた?そのお祝いでもしてくれんの?w」
なんて。
そうじゃないことは岩ちゃんの顔を見ればわかる。
岩「❀❀のことですけど…、」
直「……。」
岩「やめてください、お願いします!!」
直「え…っ、」
……これはちょっと予想外。
岩ちゃんは俺に深く頭を下げてきた。
岩「あいつは俺の大事な幼馴染なんです!頼むからやめてやってください!」
直「ちょっとちょっとちょっとw 人聞き悪いなぁw」
岩「直人さんが本気じゃない事はわかってます。遊びなら他の女にしてください。」
直「なんで?」
岩「え…?」
直「俺が本気じゃないなんていつ言ったよ?」
岩「だって…、臣さんたちと…誰が一番に落とせるかとか、そんな話してたじゃないですか。」
直「あれはその場のノリってやつじゃん。別にカケとかしてたわけじゃないし。」
岩「……っ」
直「❀❀ちゃんをヤリ捨てしようなんて思ってないよ?」
思うわけないじゃん。
あんな可愛い子。
直「俺が本気なら問題ないんでしょ?」
岩「…でも…、っ」
直「俺は本気だよ?本当に❀❀ちゃんのことが好き。大事にする。」
岩「え…?」
俺の言葉に、岩ちゃんは戸惑いの表情を浮かべた。
直「本気で好きだから、❀❀ちゃんのこと。」
岩「……っ」
あんな一目惚れみたいに…電気が走ったのは初めてなんだ。
可愛い。抱きたい。
一瞬で男の本能が掻き立てられた。
直「大丈夫、大事にするから。」
岩ちゃんの大事な幼馴染だってことはわかってる。
だから俺も自分の言ったことに責任は持つ。
本当に好きなんだ、❀❀ちゃんのことが。
俺が真剣な想いを伝えると、岩ちゃんはそれ以上何も言えなくなったのか、黙って戻っていった。
……きっと岩ちゃんはもう自分の気持ちに気付いたんだろう。
❀❀ちゃんのことが好きだ、って。
でも今更俺だって、引き下がれない。
こんなに欲しいと思った女は、初めてだから。
大丈夫、安心してよ岩ちゃん。
岩ちゃんの分まで、俺が大事にするから、❀❀ちゃんのこと。