倒錯の螺旋階段
第3章 3章 溺れる
リビングルームの 応接セットの
ながいソファに横たわった 私の 身体は
まるで 俎板に 載せられ 調理人に
捌かれるのを 待つ 捕らえられ 水揚げされた サカナ
彼の 力強い 両手で 胸と 腰を
同時に 蹂躙 弄ばれていくと
溜息は 喘ぎ 叫び声に 変わりそうで
ソファマット を おもわず噛み付ける
表側を 散々に 嬲られるてから
返されて 裏側に 背中と お尻を 撫でられ
後ろ側から 膣から 前の突起への 亀裂を
濡れた粘膜を 暴露され 刺激を続けられると
私は 顔面を ソファに 擦り付け 痙攣するように
全身で 撥ねとび 縮こまり 官能に落ちる
目を開ければ ウィッグと化粧と 私の衣服を借りた
女装の 倒錯した姿が 視えたはずだけれど
眼を瞑り 強い力の陵辱に 溺れていたから
なにも 客観視する 眼をもたなかった
私を 蹂躙しつくしていた 男の手は
テーブルに 置いておいた バイブ
プラスチックで 男根の 模倣の形した
電気仕掛けの 道具を とってきて
ソファに両手をつき 両足は落として 四つんばいに
お尻を 突き出させられていた 私の
バックから 犯すように バイブを 突き刺す
ううっ と 呻いて 崩れて 突っ伏すと
ブウンブウンと モーター音で 動き始めて
そのまま 抜け落ちそうに なるから
しがみつくように 前から 両手で
押さえけて 床に のたうつ
・・・・
しばらく 悶え 喘いで
素裸の 剥き出しの 官能の渦に身をまかせて
私は 軽く 失神するように 倒れていた
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