海の家 〜10年越しの恋〜
海の家 〜10年越しの恋〜
完結
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発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2015/11/11
最終更新日:---

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海の家 〜10年越しの恋〜 第1章 【臣】前半
店)おう!登坂ももうあがっていいぞー
臣)はい!あざっす!
  お疲れっした!!
  …あれ?
店)どうした?
臣)◇…さんは??
店)ああ、今日入った子かい?
  ついさっきあがったよ?
臣)どこ…行ったんだよ…
女)あ、◇ちゃんなら一人で
  あっちに歩いて行ったよーー
臣)あ、ほんとですか?
女)なんかね、ちょっと泣いてたっぽい。
臣)え!!な…んで…
女)わかんないけど…
臣)ありがとうございます!!


俺はすぐに追いかけた。


◇…
ずっと会いたかった。

小学校の頃からずっと好きで
離れて会えなくなって
それでもずっと好きだった。

今日俺の目の前に現れた時は
一瞬夢かと思って
信じられなかった。

だって…
まさかこんなところで会えるなんて思ってないし…
あいつ…すげぇキレイになってたし…
びっくりしたのと緊張とで…
思わず目を逸らしちゃったけど…

でも…
ちゃんと話したい。


「あの約束…覚えてる?」

俺のことなんか…もう忘れて
好きな男とかいるんだろうか…



◇……
どこ行ったんだよ…っ


臣)は…ぁ…、は…ぁ…
  あっ…!!


いた!!


えっ…!!!!
男3人に絡まれてる?!!


俺は全速力で走った。


臣)おいっっ!!!!


近付くに連れて状況がハッキリした。


臣)◇…ッ!!!!
◇)臣君…っっ!!


こいつら…
◇のこと襲ってやがった。


臣)てめぇらぶっ殺されてぇのか!!!
男)やっべ…行こうぜ。
臣)ふざけんなッ!!!!
男)ほら、早く!!
男)行くぞ!!


俺がぶん殴ろうとすると
男共は慌てて逃げて行った。


臣)は…ぁ…、はぁ…
  ◇…、大丈夫か!?
◇)ううう…っ…


怖かったよな…震えて泣いてる…
俺はすぐにその身体を抱きしめた。

無事…だよな?
未遂だよな…?

良かった…
死ぬほど焦った…


臣)大丈夫。もう大丈夫だから。
◇)ひっく…、ひっく…


震える肩をさすって
頭を撫でる。

しばらく抱きしめていると
◇はやっと泣き止んだ。
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