もう細かな説明など言葉はいらないだろう。馬体を骨格構造で見るならば、まさに別格中の別格。このレベルの馬体で、かつ重賞好走など最低限の能力を示しており、かつ以後Ｇ１を勝てなかった馬をアドミラブル以外にすぐ思い浮かばない。本馬は、能力もある程度示しており、馬体的な今走適性からも、万が一負けたらダービーのアドミラブル以来の歴史的な大事件だな。それがないとは言えないほどに、今の日本競馬の馬場環境は特殊だが。

ジオグリフ

本馬は、そうだな、イクイノックスを「フロント構造ショート＆ローダウン仕様＆筋骨の質量重め」にしたモデルだ。ただ、この『黄金比＝真打モデルの見極め』とは別に、『ギア性能や距離レンジの見極め』である先の当診断基準（２）四肢足回りの違いなどから、今走適性でもイクイノックスに劣る。やはり、＜皐月賞＞でイクイノックスを倒すならこの馬と指名したとおりの「皐月賞馬らしい」構造がある馬体だ。

カデナ

ジオグリフと近い構造だ。より足回りが加速シフト、フロント可動時間は長めなどから、距離レンジでマイル適性が強い。

------------------------------------

今風の「速い上がりや全体の走破時計」

など「ＳＰだけの凡戦レース」になった

としても、やはりフラット平坦広い東京

コースに最も向くイクイノックス最右翼

の評価は揺るがない。

【Ｂ】無駄がない～そこそこチャンピオン系の馬体

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ジャックドール

シャフリヤール

マリアエレーナ

ポタジェ

------------------------------------

先のＡグループの説明である程度わかる

と思うので簡潔に。このグループは

馬体の全体＆細部の構造のバランスが良い、欠点となる癖がない

それで共通するかな。

実際、過去の診断でも、「アラがない」

とか「好バランス」「好馬体」だったり

「省エネチャンピオン系」などの言葉が

自然と出ていると思うが。

とにかく、時間がないので一頭ずつで

------------------------------------

ジャックドール

そうだな、今より少し昔「ノーザンテースト時代によく見かけた好馬体中距離馬」という馬体だな。ここはほぼベストで仕上がりもいい。ただ、起点構造が少し前後に伸び、かつ骨格ラインも直線的故、追ってのＳＰ持続が惰性タイプであり、タフな流れでは先のＡグループや次のシャフリヤールより馬体的な裏付けは弱い。対抗○以上以下にも、そんな感じかな。

シャフリヤール

いわゆる「ダービー馬らしい」馬体。ジャックドールより柔らかみがあり、ギア数多め、持続も振動タイプなど「長距離」にシフトした構造で、より「チャンピオン系」に近く強さ勝負向き。ただ、仕上がりは甘い。評価として一撃★以外は打ちづらい。

マリアエレーナ

以前より骨格面で化骨成長がありバランス良化。かつ、筋肉面も体脂肪率低下した感の好仕上がり。今回「強さ」の見極め分類でＢグループだが、「適性性能」でグループ分けしたら、イクイノックスに一番近いタイプはこの馬だな。まぁパンチには欠けるので人気薄なら。

ポタジェ

Ｂグループで、最もＡグループよりの構造はこの馬かな。ただ、マリアエレーナの解説でも書いたように、それはあくまで「強さ」の見極めで見る部分の構造の形の類似に過ぎず。他「適性性能」を見極めた上では、やはり、このグループでも「心肺機能アップと加速ＳＰシフト」のセッティングが目に付く。つまり、万能さで急坂などがあったほうがベターと、適性面からもジャックドールやシャフリヤールの次点評価となってしまう。

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馬体的に、イクイノックスの次点評価が

決定しまうＢグループ。そのため、狙う

なら人気薄マリアエレーナくらいか。

【Ｃ】癖がある～強み特化型の馬体

------------------------------------

ダノンベルーガ

ノースブリッジ

------------------------------------

いかんもう深夜を回った。ここからより

短文でいくご了承。

ずばり、馬体から

・先のＡＢグループがバランス型なら

・ここからＣＤグループはアンバランス型

で、ＣＤとの違いは、そのアンバランス

を生む要因や特徴が

・今走向きの強みなのか　＝　Ｃ

・単なる癖や欠点ｏｒ今走向きじゃない癖　＝　Ｄ

そんな感じで分けてみた。

ちなみに、馬体的に見た堅実さ（安定し

てパフォーマンスが可能かどうか？）と

いう意味で、完全に

ＡＢ＞ＣＤ

そのため、ＣＤグループは、人気で狙う

場合は注意が必要な馬体たち。

ざっと一言

------------------------------------

ダノンベルーガ

当診断独自で言うなら、今回紹介した「黄金比の見極め」とは別の、もう一つ馬体を”横に”見て「適性性能を見極める」と一目瞭然。典型的な【持続ＣＬ型】だ。一発の怖さは最右翼。今回似た馬体がいないが、そうだな昨年の勝ち馬エフフォーリアに最も近い馬体だな。

ノースブリッジ

そうだな、今回なら「ポタジェより高速ギアと持続シフト」、「ジャックドールより持続振動向きのセッティング」、「シャフリヤールのロンスイローダウン仕様」とか言ってもいいかな。スローは厳しく燃費もエコではない面があるが、持続性能などＳＰ勝負の凡戦でない場合の強みが明確だな。

------------------------------------

馬体的に、人気で買うにはリスクが高い

グループであり、必然的に、人気ダノン

ベルーガより印はノースブリッジかな。

ダノンベルーガは仕上がりも甘いし。

【Ｄ】癖がある～単に個性派の馬体

------------------------------------

パンサラッサ

カラテ

ユーバーレーベン

バビット

アブレイズ

レッドガラン

------------------------------------

もうここまでの解説で、このグループの

馬体はある程度イメージはつくだろう。

時間もなく説明はしない。

ざっと一言だけ

------------------------------------

パンサラッサ

あのツインターボみたいな大逃げする馬…そんな噂を見聞きしたようなしないような。ただ、馬体を見ると初速＆ローなどギア構造、トモ飛節など後躯からのＳＰ絶対値とも、そんなスタートが速いとは思えないが。

カラテ

この馬と言えば、「足長おじさん」ならぬ「竹馬おじさん」とでも言ったらいいか。足回り長め起点高だが、その肝心の歩幅が小さいだろうと容易に想像できる上体の癖。マイラーでなく中距離馬と評価してきたが、さらに今年は馬体が完成期な感。…とは言え、スローな凡戦の高速決着だったとしてライバル比で抜けた強みがない。

ユーバーレーベン

確かオークス馬だったと思うが、馬体は駆動のみ重視したようなセッティングバランスでブサイクというか美人モデル体型には程遠い。仕上がりも甘く、完全に馬体からの後押しなく能力頼みの一戦。

バビット

同じ逃げ馬パンサラッサよりは、馬体的には断然こちらが「テンと終いよし」と思える構造だな。３歳時から化骨成長があり仕上がりも良化しており、今走適性では強くは推せないが、この馬どこかで一発が期待できる。

アブレイズ

うーん、いつの写真かわからないが、今は劇的に化骨成長したとしても、そもそも、単調な先行惰性向きの構造は変わらないだろう。

レッドガラン

そうだな、当診断で言えば、この馬は「胴周りに伸びがある」からこそ、それが「長時間走行での燃費消費のリスクが高まる」全体構造の癖がある。ＳＰ裏付けもありマイル中距離仕様だが、やはり東京根幹２０００では余程単調なＳＰ勝負にでもならない限りは厳しい。まぁ、高齢なのに今回仕上がりがかなりいいが。

------------------------------------

どの馬もリスク高で適性一息と、今回の

舞台では高評価はしづらい。

ただ、一頭挙げるならバビット。この馬

明らかに馬体が幼い成長前に重賞を勝ち

、成長後の今、まだこれといった結果を

出していない模様。無事なら、どこかで

一発あるはずだ。

▽総評

昔と異なり、摩擦の少ない高速馬場と、

いわゆる

「強さ不要のＳＰ勝負至上主義」にある今の日本競馬

とは言え、イクイノックスはＳＰ面の裏

付けもある馬体だ。

確かに、その圧倒的な馬体の素晴らしさ

ほどには、レースぶりなど能力は物足り

ないが、当診断はあくまで馬体の評価、

能力は一切無視と、本命◎は不動だ。

次は、評価としては巷の人気順それなり

だが、イクイノックスと適性タイプが最

も近いマリアエレーナ、持続性能の強み

があるノースブリッジあたりが、人気と

馬体とのギャップが大きめと一撃★か。

他は、バビット、カデナ、レッドガラン

あたりが人気とのギャップはある。が、

今走適性などから評価して穴☆限界だ。

▼馬体レーティング　※文末公開

――――――――――――――――――

114｜イクイノックス

113｜ジャックドール、シャフリヤール、、ダノンベルーガ

112｜ジオグリフ、マリアエレーナ、ポタジェ、ノースブリッジ

111｜パンサラッサ、カラテ、バビット、カデナ、レッドガラン

110｜ユーバーレーベン、アブレイズ

――――――――――――――――――

▼予想印

――――――――――――――――――

◎イクイノックス

★ノースブリッジ、マリアエレーナ

☆バビット

――――――――――――――――――

▽推奨買い目/Ｄ ※推奨順

◎単複

★複単

☆複

Ｄ(期待値Ｄダウン) ※4人気以内で確定

なし

10/30(日)
東京11R
天皇賞(秋)(G1)

レース結果
着順	枠	馬番	馬名	タイム
1	4	7	イクイノックス	1:57.5
2	2	3	パンサラッサ	１
3	3	5	ダノンベルーガ	クビ

払戻金
単勝	7	260円	1番人気
複勝	7 3 5	130円 470円 220円	1番人気 7番人気 4番人気
枠連	2-4	1,680円	6番人気
馬連	3-7	3,330円	12番人気
ワイド	3-7 5-7 3-5	1,210円 320円 2,260円	12番人気 3番人気 25番人気

馬単	7-3	4,930円	18番人気
３連複	3-5-7	4,400円	13番人気
３連単	7-3-5	23,370円	68番人気
WIN5		186,010円	1番人気

該当記事での印・予想買い目・資金配分

印	着順	枠番	馬番	馬名	オッズ	人気	斤量	馬齢	騎手	調教師	馬体重(kg)
注	7着	1	1	マリアエレーナ	20.9	6	56.0	牝4	松山弘平	栗東吉田直弘	426.0
◎	1着	4	7	イクイノックス	2.6	1	56.0	牡3	C.ルメール	美浦木村哲也	488.0
注	11着	6	10	ノースブリッジ	59.9	11	58.0	牡4	岩田康誠	美浦奥村武	492.0
☆	15着	7	12	バビット	173.4	12	58.0	牡5	横山典弘	栗東浜田多実雄	462.0

※この記事は2022年10月30日 15:50まで330円で販売していました。

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