のこぎりぎゃし
< 2023年10月 > | ||||||
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シリウスステークス。下手くそな予想なのに、+200円。笑えない。
昨日、仕事の行きしな、帰りしな、帰ってきてから夜中まで、藤波辰爾の「自伝 プロレス50年、旅の途上で」を読んだ。
私にとって、金曜8時のワールドプロレスリングは、毎週欠かさず見ていた、少年時代の楽しみだった。
アントニオ猪木、タイガーマスク、藤波辰巳、長州力、、、
当時、猪木や長州力といった、マイクパフォーマンスで、心を表現してくれるプロレスラーが好きだった。
藤波辰巳は、猪木の弟子の立場を貫き、サラリーマンタイプのプロレスラーの印象が強く、それほど好きではなかった。
しかし、この自伝を読み、新日本プロレス旗揚げ時から50年、ジュニア時代、長州の叛逆、雪の札幌、世代闘争、ベイダー戦、猪木戦、橋本解雇、それらの出来事の裏側を知り、藤波がいたからこそ、猪木、長州、数々の外国人レスラーが輝いたことを知った。
一冊を通して伝わってくるのは、藤波が誰よりもプロレスと新日本プロレスと自分の在り方を同時に考え続け、悩み、行動に移してきたか。心の広い、真面目で、優しく、純粋で、新日本プロレスのど真ん中を揺るがず歩き、プロレスとプロレスラーへの尊敬を失わず、自分を捨てず、旅を続ける男。
全編、涙が自然とこぼれてしまう思いが綴られているが、中でも、「亡くなった両親が行ったことのない場所を、私が旅をすることで、両親に見せたい」という生き方は、この本を読むものを背中をピンと立たせる。
昨日、仕事の行きしな、私は人目を憚らず、涙をこぼしながら、ページをめくった。少年時代に夢中になって見た新日本プロレス。藤浪のメッセージが、あの時代のすべてを語り、肯定し、さらにプロレスを好きにさせてくれる。
名著だ。
松屋で牛丼、食ってきます。