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阪神11Ｒ
第21回
シリウスＳ
ダ 2000m／Ｇ３／３歳上／国際／ハンデ

暮れのチャンピオンズＣを目指す馬たちが揃った楽しみな一戦。
本来であれば先般の日本テレビ盃にJRA枠があいていただけに
バリバリのダートＧ１級４頭が揃い着賞金の高さからハンデ戦のここへ参戦した経緯の
馬がいる

まずは「シリウスS」の傾向が色濃く出る『生産者別の成績』


・ノーザンファーム【2.5.1.6】
　連対率50%、複勝率57.1%


ノーザンファーム生産馬の好走は別次元で、
2011年以降の年度ごとの成績は
2011年
　キングスエンブレム（4番人気→2着）

・2012年
　ナイスミーチュー（2番人気→1着）

・2013年
　トーセンアレス（15番人気→9着）
　ナイスミーチュー（3番人気→2着）

・2014年
　ジェベルムーサ（2番人気→9着）

・2015年
　ダノンリバティ（1番人気→2着）

・2016年
　ピオネロ（2番人気→2着）


2012年、2013年にはノーザンファーム生産のナイスミーチューが連続連対を達成
また2010年、2011年には同じくノーザンファーム生産のキングスエンブレムが連続連対を
果たしており、極めてリピーター性も高いレースとも言えます

さて、今年の出走馬のなかでノーザンファーム生産馬に該当するのはピオネロ一頭

またノーザンファーム生産馬かつシリウスS連対実績ありの競走馬が次の年も出走してきた
ケースは先に触れたナイスミーチューとキングエンブレムの2頭のみが該当し
【0.2.0.0】の成績をマークしており
着順をひとつ落としている点は気になるところではありますが
過去のデータからはピオネロが複勝圏内を確保する確率は高いと言える


さてそのピオネロ
ここ数戦はデキ落ちや牧場サイドのゴリ押しなどもあって、
勝ち負けを狙えるようなムードになかったこの馬。１７００の前回はクラブの意向
しかし、この中間はだいぶ良くなっているらしく、助手も最近の中では一番イイと一変を匂わせている。
ゲートに不安がある馬だが、福永はそのタイミングを心得ているようで、
実際、スタート決めて好位付けさせるから。見ていてと宣言していた昨年のこのレースでも、
シッカリと出して好結果に繋げている。
重賞で一歩足りない成績が続いていることから、ソロソロ人気の盲点になりそうな今回だが、
久々にデキと条件がマッチしているのが今回。賞金加算が必定の馬だけに
巻き返しがありそうだ。

１８００は距離がやや足りないしベストは２０００ですし
G1馬同士のレースに使うのは止めてハンデ戦でもここ参戦のミツバ


一時は横山騎手に翻弄された時期もあったが、
結果的にはあの経験が活きたと考えるべきだろうと加用師。
ココに来てオープン、地方交流重賞と連勝。遅まきながら迎えた本格化の背景には、
横山典が様々な競馬をさせた経験があったと語る関係者は多い。
前走後はこのレースを目標に据えてリフレッシュ。疲れを取って計算通りの調整を踏んできている。
デキは文句ナシ。昨年４着とは馬が違うし、良馬場であれば勝たせてやりたいと、
初の中央重賞獲りの大チャンスと見ている様子。
この斤量を背負って芝スタート。位置取りがカギになると慎重に構える助手もいるそうだが、
松山もその辺は分かっているでしょうと、この馬を知り尽くした松山を信頼して任せているという陣営。

本質ベストは１８００　賞金は足りてるのがモルトベーネ
アンタレスＳにて鞍上ミルコも他馬の依頼を断ってまで手綱にこだわっただけに、
会心の騎乗にガッツポーズを見せていた。
今回は、それ以来５ヶ月ぶりの実戦。地方の深い砂が合わないタイプなので、
前走後は適当な番組がないとリフレッシュに徹しましたという担当の言葉どおり、
帰厩後の動きはフレッシュさが目立っており、１週前の坂路でもジョッキー騎乗とはいえ
豪快な動きを時計で駆けてみせた。
ミルコも２週続けて稽古を付けてくれたように、この馬を気に入ってくれているみたいとは
厩舎サイドであり、その鞍上からも、できれば渋って軽い馬場になった方が良かったタイプという
前置きはあったものの斤量が増えても好勝負できると思うと、
重賞連勝に色気アリの話が聞こえてきているというN氏。地元オーナーであり下手はうてない


昨年このレース優勝の地元オーナー馬マスクゾロ
 
前回時にもお伝えしたが、脚元に爆弾を抱えている馬で、1戦1戦が勝負の馬。
昨年のこのレースの勝ち馬でもあり、状態面について話を現場に聞いてもらったところ
脚元は相変わらずのようでプールを併用して仕上げられていますが、
ここ2週はこの馬にしてはしっかりとやれた感じ。
1週前はまだ動きが重く、スタッフの一人は脚元がちょっとやばいかもと言っていましたが、
今週は特に問題はなかったようという。
ただ、いつパンクするのか分からない馬で、今回テン乗りの酒井騎手も
稽古に乗った感じは、さすがと思わせる馬だし、重賞を勝てるチャンスがある馬に
乗せてもらえるのは光栄だけど、やっぱり慎重にはなるよと怖さを感じていましたとN氏。
なのでレース中に少しでも違和感があればやめると思います。
確かに脚元についてはいつ、どうなるか分からないので仕方はがないと思うが、
出走してくる以上は力を出せる仕上げにあるはずであろう。当然、ライバルの1頭だというが。

その昨年の優勝馬を前回で負かしたのが
トップディーヴォ
 
先週、神戸新聞杯に出走したマイスタイルの際にお伝えしたが、
横山典騎手と、昆調教師は親密な関係にある。
マイスタイルはダメでしたが、テキの評価は全く変わっておらず、
今週も先週に引き続き絶賛のオンポレードとN氏
先週から栗東を拠点にしていて、今回、スプリンターズＳで横山騎手が乗る、
須貝厩舎のシュウジよりも追い切りで先に乗ったようで、
優先して乗ってくれたし、未勝利馬や新馬にも乗ってくれようとするからありがたい。
さすがにそこまでお願いできないけど、追い切り後も的確にジャッジしてくれるから、
スタッフにこの際、勉強するようとニコニコしながら高評価
確かにいくら親密な関係にあるからといって、土曜日はこの馬1頭だけ阪神で騎乗するのだから、
騎手自身、当然ながらノーチャンスとは思っていないはずで
言葉は悪いけど、本当に不気味な存在とN氏


○マインシャッツ

この馬はかなり何度も紹介。今年の2月に1000万条件を勝った直後、
1600万条件のレースに出走する際、オープンまで行ける馬と陣営が期待を抱き
紹介し、1600万条件のレースでは6着に敗れたものの、オープン馬となり、
重賞に挑戦するまでになったのだから、何とも感慨深いとN氏。

さて、今回だが、現場担当は小回りの小倉は向かない。準オープンなら力の違いで勝てるけど
3角から4角でもたつくし、その上直線も短い。だから前走の負けはそれほど悲観していないとテキ。
前走よりも重賞で相手も強くなるけど、広い阪神で今のデキならやれても不思議じゃないと思う。
それぐらい力をつけてきたと重賞でも手応えありの話であったという。
この馬、ドバイに何度もチャレンジしたホッコータルマエと同じ西浦厩舎。
ドバイはどうかと思うが、先輩同様に、厩舎の看板となり得るだけの馬になれる可能性は
少なくともあると思うとN氏


最終決断


◎12ミツバ

〇13ピオネロ

▲15トップディーヴォ


☆6マスクゾロ

△3モルトベーネ

△11マインシャッツ

爆5ドラゴンバローズ
致命的にズブさがあって、出世するまで時間が掛かってしまっているのだが、
調教師に言わせれば２走前の小倉戦がスイッチを入れるキッカケになった。
小回りの速い流れで初めて置かれる経験をしたことで、馬が競馬を理解してくれたと、
その効果を見せた前走後に関係者に語っていたそうだとNうじ。
元々、使い込んで良くなるタイプということもあり、中１週でもデキ落ちどころか
上積みすら感じる中間の気配。
デキはいいし、和田との相性もいい。どこまでやれるか楽しみ。
無様な競馬にはなりませんとは担当。格下と侮ることはできないと感じさせるムードが漂っている。


押さえ4

馬連
12-13  12-15  13-15

12-6  12-3 12-11  12-5


三連複◎〇フォーメーション