気が弱く太っていて、何事にも流されるままのぼくは、勉強のできる子たちが私学に逃げる中、荒れた中学へ気の進まない進学を果たした。
小学校時代はそんな自分を守ってくれた仙石君は、私学受験に失敗してから話しかけづらくなっていた。
ちょっとしたきっかけから、その仙石君らのグループのいじめの対象になってしまったぼく。
靴のままむきだしのちんちんに電気アンマをされ、それを携帯のカメラで撮られたり、恥ずかしくてひどいいじめが、どんどんエスカレートしていった。
冬の公園でグループに囲まれてひどいいじめにあっていたぼくは、通りがかりのジョギングのおじさんに助けられた。
けれど、ぼくの中学校生活は、それからよくなるどころか……。
ぼくの、ぼくだけのあたたかさと幸せは、どこかにあるのだろうか。ぼくはそれを、いつか見つけることができるのだろうか……。
藤々京太さんにいただいたイラストを起点に作り上げた「でぶ~ぷにショタ、Mっけのある子」の独白体でおくる、
性的いじめ、羞恥系(ソフト・当社比)SM傾向の夢幻童としては異色の短編。
本文約19000字 挿絵1(表紙は挿絵のトリミング)
文・とりさん 挿絵・藤々京太
連絡先:torisan.hy@gmail.com