MaraSon Part2
第1章 1
そうか、それはよかった。ところで次に会う日時を決めたいんだけど、日曜で大丈夫?
僕のシフトに変更はない。日曜が休みだ。大樹君も一日休みのはずだから、たっぷり時間が取れる。
たぶん大丈夫ですけど、九時くらいまで待ってもらえませんか? こちらからメールします
いいよ、待ってる
これで取りあえず終わりだ。電車がちょうど、僕の家の最寄り駅に着いた。たぶん大樹君の家の、最寄り駅でもある。
夜九時には、ちゃんとメールが来た。しかも九時きっかり、一分とずれていなかった。まるでゴルゴ13だ。返信を使って、iPhoneの方に来た。
JUN様
大樹です。日曜日、一時はダメですか?
日曜一時。OKだ。ところで帰りの時間も重要だ。何時頃までいられる?
五時ぐらいまで、いいですか?
これじゃ遊びに行くのに、何時までおじゃましていいかって訊いてるみたいだ。奴隷の態度としては正しい。大樹君に自覚があるのかは、わからない。まあ僕も、合わせた返信をしよう。
六時までは空けておくよ
ありがとうございます
では日曜一時に。それまでオナニー禁止だ。時間も守るんだよ。約束だ
約束します。日曜よろしくお願いします
じゃあね。今日の一連のメールも、全部消すんだよ。おやすみ
おやすみには早い時間だけどね。
わかりました。おやすみなさい。JUN先生
9
NIGHT
LOUNGE5060